小林賢二のしごと

ホトトギスにホシホウジャク
2014年10月10日

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キンモクセイは知らぬ間に花が散っていて、柿の実が色づき、ソヨゴの小さい実も、木々の葉も、秋の色に変りつつあります。
夏の雑草は衰退気味で、あたりのネコジャラシやらのイネ科の雑草は枯れ色になり、四方の隣地で猛威をふるっていたヤブガラシの花も終わったようです。
ヤブガラシのジェスチャーの大きな花は、スズメバチに好まれているような気がします。うちの庭は、周囲に蔓延ったヤブガラシを楽しむスズメバチの通り道になっていましたが、ヤブガラシの花が終わって、地味ながら花の耐えないこの庭が目的地にされてしまいました。玄関前のホソバヒイラギナンテンの黄花に寄るスズメバチが、毎朝出迎えてくれます。怖いです。
ホトトギスの花が開くと、この庭も本格的に秋の風情を帯び始めます。オオスカシバがホバリングして蜜を吸っているところを撮ってみたら、オオスカシバではなく近縁のホシホウジャクっていうやつでした。
クチナシの葉を食害するオオスカシバは、幼虫も成虫も毎年登場しますが、初夏に丸裸にされたコクチナシを切りつめてしまったためか今年は成虫を見かけません。このホシホウジャクはヘクソカズラの葉で育つようです。そういえば、北の向いにある高校の境界フェンスは夏のあいだ、ヘクソカズラやヤブガラシのための緑化フェンス状態でした。
身近な世界で時間と空間の移り変りを楽しむ、出不精の秋が始まりました。

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