玄関のある東が広い公園に面する、公園前の家（建築設計：山下達朗氏 http://www.planplan.jp/）。
朝陽が心地よいフロントガーデンの改修デザイン。
開放的な空間の中で、先ずは外での時間を楽しむ拠点として、心の拠り所にもなるような味わいのある錆御影石の円形テラスを敷き、庭の中での程よいスケールを推し量りながら、自然の変容を映す大らかさの感じられる自然石の水鉢を据えました。小さな水辺は庭の楽しみを増やし、深みを生み出します。
雑草が生えても然程気にされないというお施主さんのために、草木とともに野趣のある割肌の錆石景石を配して、多少の雑草が混ざっても絵になる庭の構成を目論んでいます。
　　　

東京都青梅市
個人住宅　｜　庭改修デザイン・植栽及び石工事
錆御影石、玄武岩、 砂利、 草木、 他
2009

photo_ippaku S.　Kenji Kobayashi

photo_Forward Stroke Inc.

　　　
舞台は渋谷区代々木西原。渋谷、新宿、青山の文化ゾーンをテリトリーとする閑静な邸宅地に計画された集合住宅のガーデン。潤いや安らぎと上質な知性をあわせ持つ空間の創出。コミュニティースペースとしてもプライベートスペースとしても機能するようなステージづくりを目指している。
エントランスラウンジに連接するコートのアーティスティックなシーンと、日照条件のよい東側の草木に囲まれた安らぎのあるプライベートガーデンとを対比的に設えた。そして、二つのエリアをつなぐ道空間や水音の聞ける小さな庭が、日常の導線に潤いや楽しみを増やしている。
コートの中央にある大地から湧き出る水を湛えた丸い黒い石には、一年を通してこの空間に色気を添える役割を担ってもらった。種をモチーフとするこの石彫は、自然の循環をテーマに私がつくる庭という舞台への最多出演者でもある。その軸線上に立つ彫刻「Halu」は、空間に優雅さと緊張感とオリジナリティーをもたらすとともに、この庭全体の活動をつかさどる女神のような象徴として計画した。
　　　


　　　
東京都渋谷区
ファミールグラン代々木西原デクスターハウス:164戸の集合住宅　｜　ランドスケープデザイン・石彫制作設置
土、石、水、草木、他
2004

日照に恵まれたエントランスガーデン
ステップから大ガラスで庭と面するゆったりとしたエントランスゾーンに、草木と石の潤いと光と、
行き来する短い時間であっても、見え隠れして現れるハナミズキ、ヒメシャラ、シダレザクラといった木々が変っていくシークエンスの楽しみを演出し、四季折々の風景を見せてくれます。

　　　
長野県上田市
東信機工有限会社　本社屋フロントガーデン　｜　庭の改修デザイン・改修工事
錆御影石、 いわき桜御影栗石、 草木、 他
2011〜2016