kobayashi kenji atelier
野草
2003.05.06 野草

私のアトリエは、「好日荘」という名の古アパートの二室で、それぞれ、設計室と工作室として使用している。推定築年数30年程の木造二階建、二棟あるのだが、ゆとりのある配棟計画でそれぞれの北側に駐車場としてのオープンスペースがあり、アトリエのあるB棟は常時駐車場の借り手がいないため、これをよいことに隅の方から遠慮気味に植物を増やしてきた。エントランスサイドとなる北側は、二階建ての当アパートと西側にやはり二階建ての住宅があり、日照条件は非常に良くない。しかし、都市の住宅の庭はその大半が日照的には悪条件であり、そこでここを日陰の植物の実験ガーデンとして利用し始めたのが、「好日の庭」の始まり。最初、自宅からビンカミノールを3掴みほど引っこ抜いて移植し、これが広がってメインのグランドカバーになっている。そして、古めかしいコンクリートの汚水桝のまわりに、建物の狭間に自生していたシダ(イノモトソウ、タチシノブ、ゲジゲジシダ、ヒメワラビ)と一株のユキノシタを植えて、この桝のまわりを野草の庭とした。その後、知人から頂いたり購入した植物を地植え、コンテナで育て、あたり90cm×200cmほどの野草の庭が私の小宇宙、哲学の場となっている。シダ5種、ユキノシタ、イカリソウ、ヒトリシズカ、ホウチャクソウ、シャガ、フイリアマドコロ、ハラン、フイリセキショウ、シマカンスゲ、アスチルベ2種、ギボウシ4種、スミレ2種、ツボサンゴ2種、ケマンソウ、ミズヒキ、トクサ、キョウガノコ、シュウカイドウ、シュウメイギク、ミヤマウヅラ、ハイゴケ、クリスマスローズ、ワイヤープランツ、オオジシバリ、リシマキア、他こんな小スペースにたくさんの種類を育てるのは、よほどの数奇者(ヒマ者)でないとメンテナンスが大変なんで他人には薦めない。