小林賢二のしごと

墓所作り

生前建墓:上田にて
2016年07月04日

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昨日は信州上田で、昨年よりデザイン・制作を進めていた墓所の工事確認をしてきました。
知人家族のお墓ですが、皆さんご健在です。
生前建墓(寿陵)は、「長寿・子孫繁栄・家内円満」を招き、縁起が良いものとされているようです。
生前にお墓を建てる一番の良いところはデザインを選べることかもしれません。
   
墓所を広々と使い、シンプルで健やかなイメージのデザインをいつも心がけています。
グレーと黒の三種の御影石を使って、まわりに黒の墓石が多い霊園の中に溶け込ませながらも、ひと味違う光のある墓所が立ち上がったと思います。
ここに更にもう一種類、信州産の銘石・黒光真石で香炉・花入れを制作して完了予定。
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サンシュユ
2016年03月20日

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一昨日は信州上田に出向いて、昨年より計画を進めている墓所工事の打合せでした。
工事をお願いする林石材さんで満開に咲いていたサンシュユ。こんなに見事な老木は始めて見ました。
上田盆地を低く望む小牧山の麓の墓地。
今回は、シンプルながら四種類の石を使ってひと味効かせた墓所デザインになりました。
近年は中国、インド等での石材加工が主流で、制作納期は2〜3ヶ月。7月初旬に完成の予定です。
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▼上田に帰ると必ず立ち寄る宗吽寺さんの共同納骨室、14年前に制作した作品です。キレイに管理して頂いてます。
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神道のお墓
2015年11月25日

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昨日、栃木県佐野市で築造していた墓所の工事監理に行ってきました。ほぼ完了です。
石を扱う創作活動をしている中で、墓所のデザイン・制作のご依頼も受けるようになりました。故人にとっても、お参りされる方にとっても心地よい庭のような場所を作りたいと考えながらご提案しています。
今回は神道のお墓でした。
神道では墓を「奥都城」と言ったり、お線香の代わりに玉串を捧げるための供え台(八足台)が必要だったり、三種の神器の一つ「天叢雲剣」をあらわす頂部の尖った(トキン型)縦長の墓石が多かったり、といった前例を参照しながら、基本的にはシンプルなものが神道には相応しいだろうと判断しています。
打合せに伺ったお宅の、故人が育てていたキレイに仕上げられた芝生の庭の風景がとても印象的でした。
墓所も、余分なものは排除してサッパリとさせたモノトーンの中に、黒と濃グレーで構成した石碑を配置しました。倒れる心配のないような安定感のあるものがいい、という建主さんのお気持ちにも添いながら、しゃがんで拝む際に自身が映り込む黒い石を低く据えて、頂部をトキン型に加工しています。四方の景色を映し込み、背の高い墓石とは違った趣が生まれました。
石の仕上がりも申し分なく、大らかな中に芯の通った墓所ができたと思います。
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