国立市の名所のひとつ、こいずみ道具店を覆うフィカスプミラを植えたのは小林です。
というのが、国立在住在勤30年を過ぎた私の密かな自慢です。
植えたのは小さなポット苗でしたが、小泉さんとスタッフの皆さんの手入れが素晴らしく、造園本の一面を飾ってほしいような景色になってから久しく。
*上の写真は数年前の夏の様子
この度は、お店に上がる踏石据付のご依頼を頂いて、相応しい石が見つかるまで一年近く待って頂いて、
この早春に晴れて、大学通りと桜通りが交わる国立の本流に一石を投じる運びとなりました。
ここ10年ぐらいの様々な良い出会いに導かれた石でもあります。
いつもお世話になっています。
久留米で、建築設計の伊礼智さんと施工のホームラボさんと協働での庭づくりが始まります。
ラフプランを持って現場確認と打合せに出向いて、その足で現地の材料踏査にご案内いただいて、地元の材料を活かしたデザインにアレンジ。
鉄は熱いうちに打てで、材料の記憶冷めやらぬうちに一気に修正プランをまとめました。
地元で手に入る材料を大切に使わせていただきます。
ウッドデッキから見る庭に、先ずは後ろ姿がイケている2本のイロハモミジ。
期待が膨らみます、
耳納連山から採石される耳納石(みのういし)は初耳で初見。
ここならではの庭をつくりたいと思います。
ソーラータウン八国山の一棟、
今年撮影の写真を相羽建設からいただきました。
9棟あるうち、唯一車を持たないご家族の家。
ここでは、大きなイロハモミジと大きな2枚の鉄平石を中心にしたオリジナリティーのある遊べる庭が生まれました。
鉄平石とは、長野県の佐久 ・諏訪地方に局地的に産する輝石安山岩。
板状節理という板状に規則正しく割れる性質があって、一枚二枚と言いたくなるような板石が建築・造園の材料として使われています。
中に一辺1mを超えるような大判もあり、いつでも手に入る石ではないのですが、仕事との出会いと材料との出会いがビビビとハマると、個性的な風景が生み出せます。
つむじの庭も、橋のような形の鉄平石との出会いから発生したデザインでした。
▼ここでは、アプローチの入口に一枚の鉄平石
▼これは薄い鉄平石乱張りのアプローチ
▼大きな鉄平石の飛石と、立ち上がる石は相木石 これも長野県産
▼大振りの鉄平石と小振りの相木石を混ぜた石畳
私の地元信州は、どうやら庭石の宝庫でした。