kobayashi kenji atelier
ニワナナカマド
2003.06.10 ニワナナカマド

花のつき方の用語で円錐花序というのがある。小さな花を円錐状にたくさんつける形、この庭には、その仲間が多い。特に考えて集めたつもりではないのだが、小さな白い花を好む傾向があるのは確か。
この類いの、つぼみの時のまんまるい真白い球形のときが好きだ。
プリミティブな形を好む造形的な嗜好も多少あるかもしれないが、植物にそれは求めていない。
花が咲くと次はしぼむ。特に白花の花後はよくないので、今にも開きそうにパンパンに膨らんでいく球体、次の変化に対する期待を予感させる形、時間に惹かれているように思う。
ただ、ナンテンやネズミモチのそれは球形でないため、このニワナナカマドほど蕾の状態に惹かれてはいないので、形によるところもある。