kobayashi kenji atelier
ドクダミ
2003.06.06 ドクダミ

可憐な白花(苞葉)は捨てがたいのだが、ドクダミは強健すぎるので狭い庭ではちょっと厄介でもある。日照、土質に関わらず丈夫で、土中地下茎を伸ばしてどんどん増えていき、ときに他の植物をダメにしてしまうことがある。
引っ越してきた年の梅雨時期、アトリエの南側の窓辺でヤブカンゾウが咲き始めた、他のへメロカリスに比べると繊細さにかける花だが、オレンジの八重花は暗い日が続く梅雨のあいだ窓辺を明るくしてくれて気に入っていた。が、二年目から咲かない、春先やさしい緑色の新葉をだし成長するのだが咲かない、原因はヤブカンゾウの領地に侵略してきたドクダミとしか考えられない。
北側にも猛威を奮っているドクダミを減らすことにした。春、出てきた芽を手繰っていくと驚くほど長く根を伸ばしている。すこしの根でも残しておくと復活してくるので、途中で切れないように細心の注意を払ってスコップを操り80cmほど先で別の株まで辿り着くと妙に嬉しかったりして。侵略を食い止めるには、土中にエッジを入れるしかないのだが、そこまでするつもりはないので、毎春花の咲く前にドクダミの根探りをしている。おかげで、ドクダミのまわりだけは、土がよく耕されていてフカフカでやわらかい。