kobayashi kenji atelier
     
キュウリグサ

2006.04.19 キュウリグサ

オオバコやタンポポのロゼットは当たり前に踏み潰して歩くが、キュウリグサは踏まないようによけている。踏まれてもいいようにロゼット状になっている草を踏まないように気をつけている振る舞いは、やさしさなんかではなくて依怙贔屓(えこひいき)でしかなかった。

毎年秋になると砕石のあいだにでてくる小さな新葉はすでに可愛げがあり、すこし赤みを帯びる冬のロゼットも感じよく、よ〜く見れば青みを帯びた小さ〜な白花をつけている春の姿もなお可愛いい。これから30cmほどに成長してしまうが然程じゃまな感じでもなく、抜こうと思えばいつでも簡単に抜けるし、ということでキュウリグサのコロニーは依怙贔屓されて守られている。
葉をもむとキュウリの匂いがするのでキュウリグサだが、葉をとってもなんの匂いも感じられず、その度アレルギー性鼻炎もちであることを実感させられるキュウリグサ、真っ盛りの春。