kobayashi kenji atelier
     
コデマリ

2006.04.24 コデマリ

コデマリで検索すると、「コデマリ日記」とかいう女子大生コデマリの愉快な毎日?が一番目にでてきた。恐るべしブログ。やっぱブログかなぁなどと思いつつ、検索したのには訳がある。数週間前からときたまコデマリのことを考えていた。女子大生コデマリのことではない。

この数週間というのがひとつのミソではあった。数週間前というのは、コデマリが花序をだし花をつけるぞという素振りをはじめたので、咲いたらここに載せようかと思い始めたときである。それから、コデマリはユキヤナギの花が終わるのを見届け、ヤマブキやドウダンツツジの花が終わるのをツボミのまま待ち続け、ウツギやシモツケが咲きだす合間を狙って一気に開花するはずである。ライバルは少ない。
こんな偏見を書いているのもコデマリが嫌なわけではないが、園路に並ぶコデマリのこぼれるような花を殊更に美しいと思ったことはなく、庭の低垣から見事な花を垂らす大株を羨ましいと思ったこともなく、ユキヤナギにもヤマブキにもドウダンツツジにもシモツケにも心惹かれた覚えがあるがコデマリにはそれがなかった。

コデマリは花を開く直前に昇華していたのだ。息を呑む美しさである。
結局、重たすぎる花があまり好みでないだけのはなし。世間の評価が気になって検索してみたが、コデマリ日記で止まってしまった。