kobayashi kenji atelier
シラン
2003.11.25 シラン

5月頃、赤紫(白、ピンク)の花を咲かせていたシランも、落葉して庭では姿を消しているが、種を落した後の姿態がなかなかいい。
こんな地味なサンプルをもちだすまでもないが、植物の成長していく一定の規則と、雨風光や場所の違いによって生まれる微妙な造形の変化が、なんともいえない心地よいリズムと趣を生みだす。私の造形が初等幾何形体の組み合わせに偏っているのは、自然の有機的な造形力への潔い敗北から始まっているような気もする。
土や水や植物のゆらぎの中に不動の幾何学を挿入して、独自の詩情ある風景を描きたいという想いが、私の創作活動の中心にある。