ソーラータウン八国山の一棟、
今年撮影の写真を相羽建設からいただきました。
9棟あるうち、唯一車を持たないご家族の家。
ここでは、大きなイロハモミジと大きな2枚の鉄平石を中心にしたオリジナリティーのある遊べる庭が生まれました。
鉄平石とは、長野県の佐久 ・諏訪地方に局地的に産する輝石安山岩。
板状節理という板状に規則正しく割れる性質があって、一枚二枚と言いたくなるような板石が建築・造園の材料として使われています。
中に一辺1mを超えるような大判もあり、いつでも手に入る石ではないのですが、仕事との出会いと材料との出会いがビビビとハマると、個性的な風景が生み出せます。
つむじの庭も、橋のような形の鉄平石との出会いから発生したデザインでした。
▼ここでは、アプローチの入口に一枚の鉄平石
▼これは薄い鉄平石乱張りのアプローチ
▼大きな鉄平石の飛石と、立ち上がる石は相木石 これも長野県産
▼大振りの鉄平石と小振りの相木石を混ぜた石畳
私の地元信州は、どうやら庭石の宝庫でした。
心自ずから閑になる、のどかな暮らし・・・
建主さんと建築家と共有した暮らしのイメージ。
竣工後一年経った写真を建築設計の市中山居・増木さんが送ってくれました。
ソーラータウン八国山に土地を選ばれて、
街並の緑とつながる表庭と、内に二つの閑かな庭をもつ住まい。
建築素材としての木を背景に、植栽した木々も居心地良さそうで、見ているこちらも心地よく、家と庭の親和的な関係が印象的な風景です。
撮影:中村晃
昨年の7月に9棟全ての造園を終えたソーラータウン八国山
造園屋の手を離れて成長をはじめています。
4年前の春、最初に造園した2棟。
それぞれの川辺に植えた2本のイロハモミジがお出迎え。
こちらは昨年の春に造園した1棟。
車を持たないお宅のために、木も石も私も張り切りました。
緑を出し合い分け合い、1棟では叶わない緑量のある風景をみんなが享受できるのが、
なんといってもこの街の魅力です。
このデッキを覆うアオダモは、実は隣の敷地に生えている木。
隣にとってはバックヤードなんですが、スペースを持ちつ持たれつで魅力ある居場所を作っています。
全ての家がこの恩恵を享受しているわけではないのですが、
こんなことしちゃってよかったのだろうか、と行くとたまに思うのですが、
うまくいってます!?
近くの風景を真似て計画した川辺の緑。
ここもバックヤードなんです、、
住まい手さんたちの水やりと植物たちのおかげで、外に向かってもいい景色になってきました!