
PRESIDENT STYLE:雑誌プレジデントのライフスタイルwebメディアで「時間」に関する話をさせていただきました。
色々な話をした中で、「つむじの庭」の変遷してきた時間に編集の方も関心をもってくれています。
普段とは違う視点で探っていただき、本人的にも興味深い記事でupされていました。
ご覧いただけますとうれしいです。
https://style.president.jp/people/2026/0805_010736.php

2023年4月造園の東大和の家。
猛暑とはいえ快晴の昨日、3年ぶりにお訪ねして住まい手さんとも久しぶりにお話ができました。
昨年の暑さで、やや繊細なハウチワカエデに乾燥の被害と思われる枯れ枝が発生していましたが、木々の葉色とても美しく、南に向いた庭の8月としては素晴らしい状況だと思います。

この土地の元の庭で使われていた飛石や景石から、使えそうなのを取捨選択して残してもらって再構成した庭でした。
古屋解体前の現場調査で残す石を選ぶのは数時間、建築工事のジャマにならないところに置いといてもらって、あとは造園工事の際に石を一つ一つ場所と組合せを考えながら配って据えていきます。
ここでは、水を湛える大きな石の位置は予め概ね決めていたぐらいで、他は全て工事時のアドリブ。
そのアドリブ力がある、と信じる気持ちが私の仕事を支えていますが、、久々に訪ねて、よく数日でまとめたなあと、感慨深い落ち着きのある良い庭の佇まいでした。
我が施工チームの力を再確認した現場でもありました。

・2023年4月25日:一瞬途方に暮れた、工事初日の朝

・最初に要の石(水鉢)を据えたところ

・工事の格闘を忘れるような、昨日のくつろぎの風景
水鉢と並べて、ウッドデッキと向き合って座れるような石を数石。
家族で集ったり、一人二人でくつろいだり、屋外のもう一つのリビングルームのような庭です。
今は暑すぎて庭に出る季節でもないですが、ご主人の息抜きの場所としては年中機能しているようです。

・沓脱石以外は、全て元々あった石

赤いポストの後ろの明るい緑葉はダンコウバイ。
個人的な経験則で、ダンコウバイは根付けば日当たりにも強いと信じて入れてますが、朝から夕まで陽があたるこの入口でもキレイな姿で迎えてくれました。

やはり即興で配った鉄平石のアプローチは、クリーピングタイムに半分覆われて、これはこれでいい感じです。

街並みに向けても心地よい緑の風景を提供しています。平屋であることが、よりやさしい庭の空気を生み出しているように感じます。
学校の行き帰りの子供たちが、この緑の近くで小休止していくことが多いというエピソードも。
くつろげる場所を感じる本能なのでしょう。
子供たちが休んで腰掛けていくのも悦んでらっしゃるご夫妻の様子とともに、とてもうれしい話もたくさん聞けました。


2024年4月造園の国分寺の家、「みちにわの家」と名付けられていました。
相羽建設:設計の中村さんが授けたその名で検索すると、相羽建設の記事の他に、住まい手さんが庭を存分に楽しんでいる様子の記録にも出会えて、庭の作者としては感動ものです。
その記録にもそそられて、アトリエから自転車圏内の現地へ、3度目の夏を迎えた道庭の写真を撮りにおジャマしてきました。


旗竿敷地の旗竿8mほどを直進してから右に折れて左に折れて、玄関まで計20mほど歩くアプローチ。
毎日行き来するその道のりに集約された庭で、毎日あますところなく味わえる庭。
それだけに、歩いて数十秒の時空に、移り変わり飽きることのない景色や出来事を楽しめるように趣向を凝らした道の風景づくりを考えました。





建築計画とお客さんと様々な条件にも恵まれて生まれた庭。
住まい手さんの暮らしを彩るのはもとより、外からも見られるシチュエーションも多い玄関アプローチの魅せ方が都市の住宅づくりには大切だと、ことに近年改めて気づきます。
そのテーマで事例を掘り起こしてみようと思いつき、当方造園のアプローチガーデンの秀作を見に行った次第でした。

御影石古材敷きの目地に、クリーピングタイムが絶妙に入り込んでいました。
おそらく目地の幅と深さがちょうど良くて、毎日踏むから出っ張らずに保たれているようです。
今後の経過も楽しみです。

