小林賢二のしごと

庭の手入れ

色々のモミジ
2025年12月19日


造園から3度目の秋を過ぎる、相羽建設設計施工の西荻の家
年の瀬の手入れにうかがいました。
   
まだ紅葉が残っていますが、モミジは水を吸い上げる春の動き出しが早く、今頃までが剪定の適期ではあります。


イロハモミジなんですが、ヤマモミジのような秋の彩りです。
住まい手さんも気に入ってくれていて、これはこれで大当たり。
年明けまでキレイな紅葉が残るそうで、そこままた大当たりです。
   
イロハモミジは、どれも比較的真っ赤に紅葉して、ヤマモミジは赤やオレンジや黄色が混ざるという認識ですが、モミジ類は雑種もあったり、個体差、環境の違いにもより秋の色づきは様々のようです。

ソーラータウン八国山のイロハモミジの紅葉
   

秋の様子を確認して選んだイロハモミジ
安定して赤く色づくので、紅葉をお好みの方にお勧めすることも多いです。
また、ヤマモミジの方が早めに紅葉落葉して、イロハモミジの方が年末まで紅葉が残る木が多い、という違いも感じています。
   

つむじ正面のヤマモミジはオレンジ気味で赤や黄色が混ざります。
おかげで、黄葉するシロモジやダンコウバイとよく調和しています。
   

もう一本のヤマモミジは赤色がキレイでした。
年毎の違いもあるようです。
   

赤一色のヤマモミジもあれば、
   
黄色一色のヤマモミジも。

秋の色づき方のお約束ができないのが正直なところですが、
個体のそもそももってる特色はあると思うので、秋の色を確認できたモミジを選べればある程度のご期待には添えることになります。
   
こちらは紅葉季節に植栽したヤマモミジでした。

黒穂垣の補修
2025年10月05日


川越氷川神社で造園に関わったエリア・施設の手入れを進めています。
   
先日もご紹介した旭舎文庫。
自然素材だけでつくった竹垣の寿命は5〜10年とも、10年前後とも云われますが、造園から8年目のここの黒穂垣も穂先が崩れたり、結びが取れたりといった経過を辿っていました。
▼先月の様子

隣地から伸びる蔓植物が蔓延って湿気によるダメージを増やしていたようです。
平均的な寿命があるとはいえ、長持ちする竹垣もありますので、今回は穂先を補充するのと結びの直しで補修して、出来ればもう7〜8年このまま維持できるように日常の手入れも相談してきました。

近年の猛暑で、アセビの乾燥に対する弱さを実感していますが、
常時管理人のいないこの施設でもアセビが枯れてしまい、代わりにヒメシャリンバイを入れてきました。
こちらは逆に暑さ乾燥への強さを覚えはじめて、出番を増やしている常緑低木です。

旭舎文庫・25.09.19
2025年09月20日


川越の旭舎文庫
   
めずらしく、昨日は一人で庭の手入れに勤しみました。
手が届く庭だったのと、やりたかったのと、職人さんたちより私の方が時間があったから。

幕末から明治の初め頃に建てられた駄菓子店の閉鎖に伴い川越氷川神社が修復した施設。
郷土案内館・読書館として開館していますが、常時のオープンではないため管理が楽なように植栽の量を絞ってつくった庭。
手入れを施せば造園した時とさほど変わらぬ姿に戻り、当時を懐かしみながらの一人作業でいい時間を過ごせました。

建築外観に合わせた黒い石と砂利の導入部から、中に進むと相木石と伊勢砂利のやさしい風合いが縁側の窓辺を明るくしています。
この当時に出会えた2本の細長い相木石(美富石)がデザインの幅を広げてくれたスペースです。

材料たちとの出会いにも縁を感じた庭づくりでした。
   
奥に入れた一本のヤマモミジが、ちょうどいいアイストップに育ってくれています。
そして、この裏に入れた常緑のソヨゴが表から見えないながらも大事な隠し味になっています。

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