小林賢二のしごと

art work

「果実」のような
2025年11月22日


石本建築事務所設計・長野県立大学の大らかな正面アプローチに、庭のアクセントのように入れた石の彫刻「果実」
5年ぶりに訪ねると、設置した当時と変わらぬ輝きで迎えてくれました。

▼2020年10月、Forward Stroke 奥村浩司さん撮影

この場所に提案するモニュメントの課題に向き合って生まれたかたちが、栗のような、かじった林檎のような「果実」を想起させたのは偶然の産物だったのですが、
幼少の頃から目にしていた信州産の果実そのものや、お菓子の梱包に描かれていた果実たちの記憶がこのかたちを選ばせたのだろうと改めて思った信州滞在でした。
   
石の色は巨峰から


当時のスタディー模型たち

生まれた果実



広大なスペースのへそとして生きるように決めたサイズ直径1.8mの大きな果実。
アトリエの庭にも直径10cmほどの黒御影石の球体を置いてます。
大きな空間と対峙する時も、日頃向き合う小さな庭も、必要なバランス感覚に変わりはないようです。


上田アネックスも紅葉の盛りでした。

ネジバナ
2025年06月09日


昔、螺旋を描きながら天に向かって上昇する造形を模索していた時、右回りにするか左回りにするか迷って、庭のネジバナを見て右回りに上昇する形に決めたことがありました。
   
その後の調べで、ネジバナは右回り左回り五分五分出現するらしいと知りました。
今朝撮ったネジバナは左回り。
   
つる植物の巻き方は種類によってどちらか同じ方向に決まっているのがほとんどで、アサガオやクズやヤマノイモは右巻きで、ビナンカズラやスイカズラやヘクソカズラは左巻き、とか。植物界全体では右巻きの蔓を持つ植物の方が多いそうです。

土のない庭
2023年01月19日


昨日は、アートワークの設置工事でした。
最初のご提案から気がつけば丸4年。
高層マンション4Fにあたる人工地盤上の中庭に、庵治石とステンレスで制作したアートピースを散りばめて、見る箇所によって少しづつ変わっていく庭の風景をつくりました。
華やかなモチーフとは裏腹に素材ごとの僅かな色や艶の違いで生みだした景色から、夜の光で花模様がややドラマチックに浮かび上がる予定。
建築工事の仕上がりを待って、完成までもう一息。

庭から見上げる空。

   
日照条件、耐荷重制限により土や植物を使った庭を提供できない建築空間では、植物を使わずに自然の光や風や潤いややすらぎを感じられるような空間のつくりかたを模索してご提案しています。
造形のモチーフはいつも、花びらや葉っぱや星や風。
   
草木や水とは異なる次元での癒しで、いつもそこを通る人々に清々しい感情を湧き起こすような作品を目指して。
寡作ですが。
   
   
「風の詩」 Park Axis 豊洲 中庭 2008

「in leaf」 深川ギャザリアW3棟 エントランスホール 2010

「プラタナスの庭」 広島高精度放射治療センター フロントガーデン 2015

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