小林賢二のしごと

台湾

ONE WITH NATURE
2019年12月12日


   
今年の春にアートワーク制作設置をさせて頂いた「国立台湾大学医学院付属がんセンター病院」がオープンし、ONE WITH NATURE「本自然」というコンセプトで計画されたパブリックアートブックが届きました。
台湾、日本(竹田康宏さんと小林)、オーストラリアの4作家の作品を、各々12ページに渡って丁寧に紹介されています。
施設内4ヶ所にアーティストが創意工夫したアートシーンが、病院で過ごす人々の目と心を休ませる時間と空間を生み出していれば、何より嬉しいです。
   
National Taiwan University Cancer Center Public Art Project
Art Direction : TOWN ART Co., Ltd.
   

台北プロジェクト-「杏林の心」
2019年03月11日



台北で進んでいた「国立台湾大学医学院付属がんセンター病院」のアートプロジェクト。
先週の訪台で設置工事を行ってきました。
   
伸びやかに広がる芝生斜面に、花びらや葉っぱや実を連想させるアートピースが戯れています。
寄り添ったり、語り合ったり、
そして、大地にかろやかに浮かぶように配されたピースは、今にも動き出しそうな静かな躍動感を内に秘めています。
   
モチーフは「杏林」
昔、中国の廬山にいた董奉という名医が、治療の報酬として金銭を受け取らずに、変りに杏の苗を植えさせたところ、それが数年後に10万余株の杏林になり、そのたくさんの杏の実を穀物と交換して、貧しい人たちにふるまったという故事。
   
この杏の実と葉がここから生まれて広がっていくようなイメージで描き、その両側(斜面の上と下)には杏の5枚の花びらと花芯を想わす愛らしい造形が、緊張した心と身体を解きほぐすような、やさしい風景をつくりだしています。
   




雨に濡れると色が変わるのが自然石の面白さ
   

台北の路地
2019年03月10日



路上からベランダから屋上まで、コンテナ植物で埋め尽くされた住宅街。
そんなに好きなら郊外で庭のある家に住めばいいのに、と思いますが、便利な都市生活を捨てられないのは多くの東京人と同じなのかもしれません。
   
台北を歩いていると、植物と建築が一体化しつつあるような趣を感じます。




日本統治時代からの古建築をリノベーションした施設も数多く、鉢を並べるのは日本の影響もあるでしょうか、


下町の路地裏のような所があったり、和洋折衷だったり、モダンだったり、オリジナリティーに溢れてたり、植物の扱い方も色々で見歩いて飽きません。
総じて楽しんでる様子がうかがえますし、好きなだけあって、コンテナの使い方が上手いなと思う家先・店先が数多くありました。










所変わって、
下の写真は私のアトリエ玄関前。感受性は、同じです。

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