好きなまち北鎌倉で3件目になる造園のご依頼をいただきました。
今日はあいにくの雨でしたが、現場調査に行って街並みを歩くだけでもひと味違う趣です。
写真は造園から3度目の夏を迎えた、飯塚豊さん(i+i設計事務所)設計の北鎌倉*Oさんの家
新規の現場まで徒歩10分、
雨予報だった今朝、打合せの前に久々立ち寄らせていただいたら、些細な晴れ間もいただいていい景色を見れました。
玄関前に集約した造園に、色々な居場所と過ごし方が生まれるようにデザインしています
メインのアプローチと並行するもう一つの小径もこの庭の特筆のひとつ
なかなか手に入らない相木石の自然石型の水鉢が鎮座する一角
お隣の緑と重なって、いい風景に育っています。
来年あたりから木々の成長スピードもアップしていくかもしれません。
小泉誠さんデザインの舎庫へ向かう、10mほどの石と草木の小径
木々の成長とともに、変わっていくシークエンスの面白さがよりドラマチックに育ってきました。
晴れでも雨でも撮りたくなる、とても好きな庭のアングルの一つ。
石も草木も変遷しながら10年目の夏になりました。
▲造園してから間もない頃のダンコウバイ
▼造園から5年ほどで風景が落ち着いてきた頃
この後、調子を崩したアオダモをマルバノキに入れ替えたり、石敷きの位置を微妙にズラして広げたり、周囲の要素は変遷させてきましたが、斜に構える魅力的な舎庫の表情とそこに向かう空間の骨格は変わらずに、いつ来ても楽しめる魅力的な風景になっています。
昨日までは千葉県柏市花野井
6年前に造園した相羽建設中村さんの自邸のYouTubeを見て、何かを感じてご連絡くださったお客さんでした。
やや遠方の現場のとても小さな庭で、予算も限られ、私が関わるべきか戸惑いながら昨年よりやりとりをはじめましたが、
この春に遠路ご来所いただいたて具体的な打ち合わせをはじめて、一月前の現場調査・デザイン提案から一気に進めて昨日に無事に着地できました。
一気に変わった庭の様子にご家族が感動していただけたのが何よりこちらも嬉しいです。
隣地と境界から2mに満たない建築との狭間に、正気のある玄関の表情と、狭くとも移り変わるこの家ならでは庭の世界を生み出そうとしています。
自然の有機的な造形が、深遠な広がりを感じさせてくれます。
狭い路地の行き先は、些細なウッドデッキを設けてもらった3坪ほどの主庭
相羽建設中村邸との大きな違いはウッドフェンを設けることができなかったことですが、リビング・ダイニングの窓から見える景色は、ヤマモミジを中心にソヨゴやナンテンの常緑を遮蔽目的で加えて、シロモジ、ドウダンツツジから、玄関まではアジサイ、シロヤマブキ、ヒュウガミズキ、ヒラドツツジ、ミツバツツジ、ブルーベリー、マルバシャリンバイ、アセビ、、と高木にはならない樹種を主に四季の移り変わりを楽しめます。
秋の彩りも楽しみなヤマモミジとシロモジは私の好きな組み合わせの一つ。
↓こんな秋の景色を期待です。
狭いスペースから2階の窓に届かせるのはこの木に頼ってしまうこと多く、
白いインテリアの吹き抜けの窓からは遠くの緑を借景して、前景にアオダモの緑を加えました。
これにて前半期の造園現場ひと段落、
これから2ヶ月ほどデザインの課題に集中して、また秋から現場を渡り歩く予定です。