
飯塚豊さん(i+i設計事務所)設計の世田谷区代沢の家
造園工事最終日の昨日、朝の光がとてもキレイでした。
庭は光の生まれる場所。
春先の不安定な気候の時期ですが工期ほぼほぼ好天に恵まれて、木を植えて石を据えて次々に増えていく新しい光に、大きな充実感を感じながらの作業でした。
庭をつくる面白味を改めて感じている春です。


主庭は玄関のある南、駐車場を含む4×20mほどの伸びやかなスペースに、建築と調和しご家族を迎え入れ街並みにも向けた景色と、建築と連接し暮らしに楽しみを増やす様々な心地いい場所と景色を生み出そうとしています。


東隣に建築予定のもう一件のご家族の家へのつながりも意識した造園計画でもありました。

古枕木を敷いた2×2mほどのテラスは子供用プールを置くのが大きな目的。
将来は枕木を組み替えて菜園に作り直したり、フレキスブルに可変性のあるエリアとしてご提案しました。
土の余白にはディコンドラの種まき。お子さんが動き回れるエリアです。

もう一つ、庭へのご要望をお聞きしながら「香の庭」というコンセプトを思いつきご提案し共有しての庭づくりでした。
早春のウメ、ロウバイからスイセン、ジンチョウゲ、モクレン、カラタネオガタマ、レモン、クチナシ、キンカン、ヒイラギ、と香の花を咲かす花木をふんだんに入れて、周年葉に香をもつコニファーやハーブも加えた植栽計画の一味になっています。


ジューンベリーの白花と桃色の早咲きのツツジ(写真はカネコゲンカイツツジ)

無造作に草木を増やしたり入れ替えたりしてるアトリエの庭で、たまたま覚えた春らしい花色のコンビネーション。
いいと思えばすぐに実践で、私の造園計画の流行りのひとつになってきました。
他にハルイチバンという品種もこの時期に咲く桃色花で、これを植える機会も増えています。

先週の造園現場でもこのコンビを採用。
春らしい様子を早速お客さんと一緒に楽しめました。ジューンベリーが大きくなり、更に光あふれる春の風景に育っていくことでしょう。



昨日は高崎、
ほしかわ工務店新社屋の造園も概ね仕上がりました。

小泉誠さんに声をかけていただいてのプロジェクトは、いつも若返らせてもらっているような、新しい挑戦をさせてもらっている現場だなと、昨日改めて思いました。
通り沿いの修景と大きな駐車場と、そこから続く建築へのアプローチと奥の庭と、趣向を凝らした建築計画の設えに負けないよう、似合いつながるように、外部のデザインにも注力して素材も吟味して、無事に辿り着きました。

今は早咲のツツジが早春を演出しています。


駐車場と建築との狭間、2メートル幅の細長いスペースのアプローチガーデン。
インテリアデザインと連関させた半円形のステージからはじまる、ここならではのダイナミックで繊細な石のデザインが生まれました。

建築内部は素晴らしく美しいワークスペースに仕上がっていました。
2階の窓に絵になるように入れたアオダモ。

これから落葉樹の新芽が次々と展開して、新緑出揃った今月末にお披露目のようです。
美しい春になりそうです。
