小林賢二のしごと

旭舎文庫

黒穂垣の補修
2025年10月05日


川越氷川神社で造園に関わったエリア・施設の手入れを進めています。
   
先日もご紹介した旭舎文庫。
自然素材だけでつくった竹垣の寿命は5〜10年とも、10年前後とも云われますが、造園から8年目のここの黒穂垣も穂先が崩れたり、結びが取れたりといった経過を辿っていました。
▼先月の様子

隣地から伸びる蔓植物が蔓延って湿気によるダメージを増やしていたようです。
平均的な寿命があるとはいえ、長持ちする竹垣もありますので、今回は穂先を補充するのと結びの直しで補修して、出来ればもう7〜8年このまま維持できるように日常の手入れも相談してきました。

近年の猛暑で、アセビの乾燥に対する弱さを実感していますが、
常時管理人のいないこの施設でもアセビが枯れてしまい、代わりにヒメシャリンバイを入れてきました。
こちらは逆に暑さ乾燥への強さを覚えはじめて、出番を増やしている常緑低木です。

旭舎文庫・25.09.19
2025年09月20日


川越の旭舎文庫
   
めずらしく、昨日は一人で庭の手入れに勤しみました。
手が届く庭だったのと、やりたかったのと、職人さんたちより私の方が時間があったから。

幕末から明治の初め頃に建てられた駄菓子店の閉鎖に伴い川越氷川神社が修復した施設。
郷土案内館・読書館として開館していますが、常時のオープンではないため管理が楽なように植栽の量を絞ってつくった庭。
手入れを施せば造園した時とさほど変わらぬ姿に戻り、当時を懐かしみながらの一人作業でいい時間を過ごせました。

建築外観に合わせた黒い石と砂利の導入部から、中に進むと相木石と伊勢砂利のやさしい風合いが縁側の窓辺を明るくしています。
この当時に出会えた2本の細長い相木石(美富石)がデザインの幅を広げてくれたスペースです。

材料たちとの出会いにも縁を感じた庭づくりでした。
   
奥に入れた一本のヤマモミジが、ちょうどいいアイストップに育ってくれています。
そして、この裏に入れた常緑のソヨゴが表から見えないながらも大事な隠し味になっています。

旭舎文庫・23.07.24
2023年07月25日


昨日今日と川越氷川神社婚礼御用部の庭、手入れに入りました。
  
写真は昨日に立ち寄った「旭舎文庫」
古民家の建築改修に伴い造園したのが6年前。

6年経った黒穂垣も劣化は少なく、建築も敷石もすっかり落ち着いて馴染んで、この場所の空気をつくっています。
焦点に入れたヤマモミジも、いい感じに育ってくれてます。

古民家改修後の現場を訪ねた際のインスピレーションで、黒穂垣と黒い石が脳裏に浮かびデザインした庭でした。
庭づくりが上手くいくのはいつも、提案を受け入れてくれるお施主さんの力ではあります。
   
▼一枚一枚違うサイズで、ミリ単位の寸法で加工発注した石材。土極めで納めるため、かなり厚めに設計して重くなり、職人さんは大変でした。。(私は持ってません)

▼渋くも初々しかった6年前

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