先週の久留米出張の折、雨天の半日を使って、大川の丸徳家具店を訪ねることができました。
造園後のイベントに参加してから、8年ぶりだったようです。
八方美人のシマサルスベリを焦点に、この周りを回遊するように建築と庭が計画されています。
特筆すべきは芝。
その手入れが素晴らしく、店主的には、もっと早く小林さん来るって聞いてればちゃんとしといたのに、、
と、この美しさで不満足っぽいおそろしい庭主なんです。
なにやら、自分で考えたとも思えないおおらかな芝生の庭ですが、、
コンクリート洗い出しから、大谷石の道を経て、ウッドデッキにたどり着くアプローチに、確かに私のデザインの痕跡はありました。
建築設計の小泉誠さんに導かれて、引き合わせていただいて、計画当時の大川と国立での出来事を懐かしく思い出し、ほんの1時間ほどの滞在でしたが楽しい時間でした。
親戚に久々に会いにきたような。
九州が近くなってきたかも。
丸徳家具店の庭は、雄大な株立ちのシマサルスベリを中心にしています。
美しい樹形の落葉樹は、冬の姿もシンボルツリーとして存在感抜群です。
敷地を見渡す道路から、エントランスアプローチから、玄関から見返し、そしてお店の窓から、
この木のまわりを回遊するような、庭と建築が一体となったダイナミックな時間と空間が心地いいです。
今週は、福岡県大川市の丸徳家具さんを久々に訪ねました。
日本商環境デザイン協会(JCD)主催のデザインアワード2017銀賞受賞のお祝いの会出席のため。
素晴らしいチームワークで仕上がった現場。店主ご夫妻と制作チームが全員集合しての新年めでたい楽しいお酒でした。
冬の庭も美しく、休眠前にもしっかりと手入れを施して頂いてる芝の大地は、冬枯れの色も輝いています。
●丸徳家具店
設計:小泉誠+Koizumi Studio
照明:モデュレックス 佐藤政章
施工:福田建設
造園:小林賢二アトリエ