
アトリエの庭の話
真夏と真冬はあまり庭に出る気にならないのが例年ですが、
激暑で今夏の手入れの疎かさは甚だしく、芝は5月に刈って以降伸ばしっぱなしでした。
そもそも芝の手入れは大変だという認識があり、芝の庭を積極的にお勧めすることがないのですが、自分の庭で芝を育てたことがなかったことを反省して、これぐらいだったら管理できるだろうと敷いてみた半坪の芝生。
寝転ぶのにちょうどいいサイズですが、そんなことをするわけでもなく、眺める観賞用の芝と思えばこんな雑草混じりの自然な感じでいいのかも?
むしろ芝はやめて来年から他の植物に入れ替えようかなどという発想も。
葉の高さ12~15cm、軸はさほど上がってないようで3~4cm高で刈れそうな状態ですが、刈ろうか刈るまいか、思案の秋になりました。


↓芝を張って2年目のマメに管理していた夏の終わり。これほどの猛暑じゃなかった頃。。



庭の日陰のあちこちに顔をだすヤブミョウガ
どれも今日の撮影ですが、花の季節が終わらないうちに実も熟して、地下茎と種でどんどん増えていきます。
真夏に咲いてくれる希少な白花だと思いますが、藪のような日陰を好むようで、蚊の季節と好みそうな環境とぶち当たり、個人的にはあまり楽しめていないかもしれません。。

昔、ランドスケープのデザイン事務所(苑環境計画)に所属していた頃の話、
豊洲の高層マンションの足元に広がる都市のランドスケーププロジェクトで、私の師匠(鄭雄男氏)は工事監理に行く傍ら、国立の自宅の庭からヤブミョウガを採取して乾かさないようにビニール袋に入れて現場に向かっておりました。
新しく生まれる高層マンションの庭のどこに植えるんだろう~~??と、静かに見送った記憶です。
師匠はそんなこと忘れていると思いますが、、
この人に出会ってなかったら、この事務所に通うために国立に来なかったら、庭づくりに没頭することもなかったかもなあ~と思わなくもない、大切な思い出です。


空梅雨なのでしょうか。
私の休息の風景、
アトリエでデスクワークの手を休めて、振り返って眺める庭です。
この角度での眺めを良くすることに、ここの庭づくりの90%は集約されているかもしれません。
シンボルツリーはアナベル!
