盛りは過ぎたと思っていたタマスダレが10月半ばになって盛り返しています。
長く続いた暑さのせいでしょうか。
▼2007年9月5日の記
「玉簾」という然とした名前から和風のしばりを解けずにいましたが、実は南米ペルー原産。日本に園芸植物として導入されたのは明治の初期。暖地では常緑し、夏から秋への季節の変わり目に鮮やかな白花をいっせいに咲かせる丈夫で育てやすいグランドカバー。
水仙のように細い葉茎が連なる様子を簾に、蕾か花を玉飾りに見立てて「玉簾」。身にこたえる残暑の中、和風のお屋敷の丁寧に作られた垣根に、綺麗に整列して咲いている姿を見かけたりすると、なるほどなぁ…と、中世の頃からそのようにして観賞されてきた花のような錯覚をしてしまいます、タイトルの魔力。
素性を知ってよくよく花を見れば南米の神秘的輝き?
ツユクサは朝
たまに早朝の散歩などを実践すると、澄んだ空気のなか、花の少ない草むらで映える小さな青がうれしい
お昼には花を閉じてしまって、小学生の下校の頃にはただの路傍の草となる
長く茎を伸ばして増殖し生い茂る雑草然とした姿はよろしくないが、ひょんなとこからヒョひょんとでてくる数えるほどの青がいい
春の終りから咲きはじめる、ツユクサの花期はとびきり長い
梅雨を越し、猛暑を越し、秋涼の朝に一層輝く
ツユクサは秋
「夏の終わりの白い花」で検索してみたら、6年前に書いた自分の記事が出てきました
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小林賢二の庭百景「夏の終わりの白い花」2018/09/11
私に夏の終わりを告げる花は、今も変わらずタマスダレとニラの花。
この庭では8月の中旬ぐらいからユリの白花に続いて咲きそろって、
花も終わりにさしかかると、シュウカイドウやシュウメイギクやホトトギスとらにバトンタッチして秋を迎えるのが例年でしょうか、
しつこい暑さが続き夏が終わらない今年です。。
シュウカイドウ
シュウメイギク
5年前に谷保のハケの近くのアトリエに引っ越してから、
今の季節の風物詩に賑やかに加わったのが、トンボ(ミヤマアカネ)たちです。