小林賢二のしごと

草木観察

立葵
2026年07月04日



先日の仙川散歩で気になったタチアオイ(立葵)
その後も気にして探すと色々な花があるんだなあと改めて知りました。歩くことの効用です。

太い茎を真っ直ぐに立てて、見上げるほどの高さに成長します。
下の方から咲き始めて順々に咲き上がって、花が終わる頃に梅雨明けのイメージ。
ピンクの花は私の通勤路の畑の脇で梅雨前から咲きはじめていたタチアオイ、立ち止まって眺めると頂部の方も残り少なくなっていました。

気になったのは、今頃の季節に咲く草花(木ではなく)は、背高く伸びて花を咲かすのが多いなと思ったこと。
いやいや他の季節にもあるだろうと思い返しましたが、スイセンやチューリップや花茎を立てる様子浮かべど、今の季節のはぐんと高い傾向はありそうです。
   
そんな興味でアトリエ界隈を歩いて目にした草花たち。確かに色々、そうでした。

・ヤブカンゾウ

・ヤブミョウガ
   
半日陰を好むヤブカンゾウやヤブミョウガは、周りも春より鬱蒼と茂る中で昆虫たちに花を見つけてもらえるように伸びている、ということで間違いなさそう。
ギボウシなんかも同様でしょう。
   

・オニユリ
   
ユリの仲間は少しでも光合成しやすいようにと、タネを遠くに飛ばせるように、とかもありそうです。
   

・アガパンサスは南アフリカ原産
原生地の風景が想像できないのですが、、繊細で折れそうなギボウシやヤブミョウガと違って、雨風なんかでは倒れません〜という南アフリカならではの見てくれの強さを感じます。
南アフリカを知りませんが。
関係ない話ですが。
   

・ヒマワリは北アメリカ原産。
太陽が好きとはいえ、一様にそんなに伸びないで低めに群生しても良さそうですが、
原生地では他の木々や生き物も含め平均的に背が高そうではあります。
   

・セイバンモロコシ
これは私の通勤路でよく見かける外来種、20年ぐらい前に地中海沿岸からやってきたそうです。
自生のイネ科の植物に比べて背は高く、見かけは好きな草姿なのですが、うかうか楽しんではいけない繁殖力旺盛な外来種かもしれません。
   

・カンナ(熱帯アメリカ原産)
   

・百合水仙:アルストロメリア(南アメリカ原産)
   
仙川のタチアオイに引っかかったおかげで普段は気にしてなかった花の調査もできて、有意義な数時間を過ごせました。
   
タチアオイの花言葉の一つが「豊かな実り」
という着地です。。

半夏生
2026年07月02日


二十四節気のひとつ「夏至」から数えて11日目にあたる今日が雑節「半夏生」
   
この頃までに田植えを終わらせる大切な節目になっていたそうで、無事に田植えを終えた後に神様に感謝して農作業を休んで休息をとる時期でもあったそう。
夏前の造園工事を一通り終えた当方も、やや休息気味の期間になっています。
   
二十四節気や雑節の中でも「半夏生」に馴染みを感じているのですが、それは「ハンゲショウ」という植物が好きだから。

▲2017年7月2日 つむじのハンゲショウ
   
   
ドクダミ科ハンゲショウ属の落葉性多年草
基本的な性質はドクダミに似ますが、それほど暴力的には増えないので庭の片隅にあって梅雨に涼しげな表情を添えてくれます。
   
水辺などにも自生して湿潤な環境を好み、日当たりにも日陰にも育ちますが乾燥は嫌うようです。
つむじの庭に入れたのも数年は少しづつ株を増やしていましたが、最近見た様子では東京の暑さに耐えられず消滅していました。
   
下の写真は、高崎で9年前に造園した庭に入れたハンゲショウのその後の様子。
やや陽だまりのスペースで、葉を白くする時期も早まるようで、葉色も日陰で育ったものより明るく映ります。風情は日陰にあった方が勝るかも。
ここは水鉢からも水をくれたりしているお陰で今年も増殖を続けていました。

▲2024年6月2日

▲2026年6月19日
   
   
以下は20年以上前に書いた拙文、
数年前もここに載せてましたが再掲させていただきます。好きなので。。
   
   
●ハンゲショウ
   
花の時期に先端の2~3枚の葉が白色化する。これが鮮やかに白い。
季節を表す「半夏生」、半分化粧しているから「半化粧」と語源に二説あるが、私の軍配は「半化粧」。断然「半化粧」と書きたい。
葉を白くする理由が虫を集めるためだとすれば、なんて大ざっぱで単純明快な発想だろう。地味な花のデザインの開発には努めずに、花の近くにある葉の葉緑素を抜いて白くしてしまった。素晴しい。その白い葉のほうに花はこうべを垂れている。
一枚の葉全面を白くしないのは何故か? 光合成活動を完全に放棄してしまうことへのためらいか。否、あまり細かいことは気にしていないのだろう。そこがまた素晴しい。
大らかな発想のおかげで遠目にも鮮やかな白が映えて美しい。
見習わないと。
   
2004.06.28記 「元祖好日の庭」にて

道草
2026年07月01日


今日は仙川、相羽建設設計施工の新築住宅の現場調査でした。
   
私、車を運転しない珍しい造園屋として認知されている?かどうか、、
移動はいつも徒歩と電車🚃
   
車道が嫌いなのと、いつでもどこでも呑めるようにと?
歩きながら得られる出会いや発見を糧にしているのと、道草が昔から好きだから。
   
アトリエから谷保駅に向かう甲州街道沿いで揺れていたヘラオオバコに足を止めて、今日は道草を気にしながら歩こうと思って出かけたのでした。

・ヘラオオバコ

・ムラサキツメクサ
   
さて、仙川駅で降りるのは知人の陶芸展に出向いて以来、たしか10年ぶりぐらい。
その時の会場だった仙川アベニュープラザの裏手が目的の現場。
(安藤忠雄ストリートで有名ですが、ここは中地さんという建築家の作品)

敷地は見事に雑草に覆われていました。
剥き出しの大地を放っておけば自然に緑に覆われてしまうのは、日本のいいところでしかないと思います。


現場周辺の状況を確認して造園のイメージを膨らませて、久々の仙川を少し歩いてから戻って、近くの谷保天満宮などで道草しながらスズメノカタビラなどを撮って、エノコログサを取って、
道に生えてる草をちょこっと摘んで持ち帰って根ごと入れて数日楽しめるようにと作って名付けた「道草の器」を久々に活用で、エノコログサを活けました。
という巻。

・スズメノカタビラ

・オオイヌタデ

・エノコログサ

・自作の「道草の器」

・庭からミツバも
   
植栽工事の予定を入れないようにしている盛夏に向かい、少し時間にゆとりがでてきたところ。
夏はデザインの季節。
新規計画は絶賛募集中です!!

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