いりや画廊が2016年より若手彫刻家の発掘育成を目的として2年おきに開催している「いりやKOUBO」
早いもので今年で第5回を迎えます。
彫刻家・建築家8名の審査員(私の肩書は造園家・彫刻家)に加わらせていただいて、昨日が5回目の審査会でした。
痩せたね〜という久々にお会いした皆さんの感想に2年の確かな際月を感じながら、審査スタート
いつも、自分の暮らしの空間の中にこんなの欲しい〜〜と感じた作品に高得点をつけています。
意見を交わしながらも8名の審査員の点数集計で単純に大賞・準大賞・入選作品が決まりました。
コンペの審査員は1人か100人がいい、と若い頃に何かで読んで、とても共感したのを覚えています。
100人に比べ8人、少ないかもしれませんが、多様な価値観・嗜好からの厳正な審査、ということでご了承いただきたいと、出品者の皆さまに対しては思います。
8月26日(月)〜31日(土)新装なった“いりや画廊”で審査結果発表展が開催されます。
詳しくはこちら↓
♯5 いりやKOUBO 審査結果発表展
除幕から6年経つ青木村のモニュメント
青木三山、大法寺三重塔…青木村で見かける美しい三角に惹かれて構想した、天に向かって成長する三角▲▲▲
穏やかに佇む朝方から、
多勢の人に集われてる!!幸せそうな昼間の様子まで。
幸せな日曜でした。
▼キレイな三角形の夫神岳(おがみだけ)
▼見返りの塔と言われる、大法寺三重塔
▼秋になると見られる三角形と、子檀嶺岳(こまゆみだけ)
庵治石を使っての制作が春に向けて動いています。
錆色が混じる庵治石ならではの色味を部分的に生かして、石の庭空間のための五つの石彫を制作中。
昨日まで、制作の工程ごとに違う工場4ヶ所をまわって、職人さんのアドバイスをもらいながら仕上げの調整をしてきました。
春に横浜でお披露目です。
高松への出張の折、
余時間ができると連れて来てもらうのが、牟礼のイサムノグチ庭園美術館、の外。
予約をして入ったのは一度だけですが、ここの空気に触れるだけでなにか浄化されるような、前向きな気持ちになれるような、特別な場所です。
彫刻から舞台装置、家具、照明、庭や公園まで、ジャンルを超えた創作活動を展開したノグチさん。職能的にずっと気にしてきた先達です。人間を取りまく環境のデザイナーでありたいと思いながら私もいくつかの素材や分野と向き合い、今は「庭」を中心にした創作活動になってきました。
そして、ここも余時間に歩いた屋島。
岩盤に生えるウバメガシの林。20年ぐらい前に大分の海岸沿いで似たような植生を見た記憶が蘇りました。やせ地に強い松もなかなか生育できないほどの過酷な環境に最も強いのがウバメガシのようです。備長炭の原木。関東では高生垣に使われてるをたまに見るぐらいでしょうか。
コナラやサクラも混じってましたが、クスやヤマモモ、ヒサカキにビワも目立つ照葉樹林、東京近郊の雑木林とは落ち葉を踏む触感も違い、新鮮な体験です。