軽井沢での現場打合せのついでで、昨日まで地元上田で過ごしていました。
そして一日、菅平高原で薬用植物の栽培をする友人を久しぶりに訪ねてきました。
ここに来るのは,古い友人・竹脇献氏が開墾をはじめた2016年以来になります。
都心生まれ育ちの彼が菅平でメディシナルハーブの栽培をはじめて、ハイランドレメディーズというセルフブランドを立ち上げたこの幾年。畑も増えていて、アルニカとカレンデュラを主に栽培しながら自然の循環の中に身をおいて充実した日々を過ごしている様子に触れてきました。
国有林に囲われた、鳥の声と竹脇の声しか聞こえない畑でカレンデュラの種まきを手伝いながら、同い年の友人のこの10年とこれからの活動に想いを重ねて精気を養いました。
イギリスでバイオダイナミックを学んだ彼が、畑に出て観察して感じながら植物と向き合う姿は清々しく、ふだんとは違う道具と作業と空気と合わせてとても新鮮な庭しごとです。
▲カレンデュラの種
▲宿根草のアルニカ
自生している場所がヨーロッパのアルプス山脈の標高2500mほどとのことで、標高1400mの菅平高原ではトライ&エラーもしながら栽培してきたそう。
▲ネトルという草を摘んで作ってくれたスープ
ごちそうさまでした!
竹脇献氏の菅平での薬用植物栽培のものがたりはこちら↓
https://www.verdenatur.jp/highlandremediesstory
この本も、とてもおすすめです↓
https://omokagebnc.com/products/hashu-vol1
オープンガーデンという企画もあります↓
https://www.verdenatur.jp/open-garden-2025
関本竜太さん(リオタデザイン)設計の「高円寺の長屋」も造園から2度目の春を迎えています。
3方を道路に接する立地の3戸(親世帯、子世帯、賃貸)の長屋型の住戸で、それぞれ建築の顔も違う北と西と南に用意された些細な緑地への植栽計画。
南のウッドフェンスの狭間に入れた成長がゆっくりなナツハゼは、ほぼ植栽時と変わらぬ様子で、上手に顔を出していました。
コーナーのゴミ集積場の設えが残念ポイントですが、、
ここのジューンベリーとアオダモも今のところイメージ通りに育っています。
これからジューンベリーは手入れが必要になってくるかもしれませんが、溢れるぐらいでちょうど良さそうではあります。
西の路地側は、ほぼほぼ街並みに向けられた緑の景。
マルバノキなどは道側に飛び出す枝を剪定しながら上手に管理していただいてる様子でした。
先週ぐらいまで咲いていたミツバツツジの花は、毎春道ゆく人の目も楽しませているそうです。
今はシャクナゲ・ピンクドールの花が注目ポイント。
2棟の入口がある日陰の北側に、品よく並べたヒメシャラとソヨゴも、順調にこちらの景色を育ててくれています。
▼昨春関本さんが送ってくれた住まい手さん撮影のミツバツツジ
関本竜太さん(リオタデザイン)設計の上荻の家
こちらは造園から3度目の春を迎えています。
建物前の極小のスペースですが、些細でも街並みに緑を提供しようとするのが関本さんの計画のいいところ。
建物の北側の地面にはほとんど直射が当たらない植込みに、こんな環境を好み、尚且つ旺盛には茂らない草木で構成した庭でしたが、ゆっくりな成長スピードでほぼほぼ順調に育っているようです。
ここ数年、杉並区界隈の現場が増えてきて、西荻窪の現場を起点に春の様子拝見に歩いてまわりました。