
造園から1年経ちました高野保光さん建築設計の軽井沢の山荘part・Ⅰ
持ち込んだ木々も、敷地内で移植した草木も順調に育ち、手つけずだった林床に苔と野草が広がりはじめて、自然に飲みこまれていくようです。

冬の凍土でも動かなかった様子の重厚な石階段も、踏み分け道のような自然なやさしい表情を醸し出しています。


苔むすのが早い浅間石は自然に還り、中に入れた相木石の光がアプローチを導きます。
どちらも地元長野県産の石。

私の造園で出番の多いアナベルも、そもそも好きになったのは軽井沢の街中で咲き誇る様子に新鮮な美しさを感じてからでした。

敷地の隅のひと目につかないところに生えていたハナイカダは、こっちの方に来てもらいました。


こんなに生き生きとして痛みもない夏のマルバノキは軽井沢ならでは、うらやましいような輝きです。


ヤマボウシの実が熟すのも一足早そう。東京の畑で大きな木を選んだつもりも、現地ではまだまだ控えめな姿です。

雄大な風景の中で新たに入れた2本のヤマモミジが効いていると感じるのは私だけだとしても、それが私の生きる道。

建築計画詳細が、昨日発売の「I’m home. no.138 2025 NOVEMBER」に掲載されています。
Architecture : 遊空間設計室

昔、ランドスケープデザイン事務所に通い始めた20代後半の頃、
「THE KARUIZAWA」というリゾート施設のランドスケープデザインに関わっていたのを思い出しました。
それはそれは面白そうなプロジェクトで、この設計と現場を体験できればどれだけ勉強になるかと胸をおどらせていたのですが、バブルがはじけてプロジェクトも泡となり消えていきました。
ここ最近軽井沢の造園現場が増えてきて、30年後のリベンジで?その時に軽井沢の環境を考えていた経験が今になり役に立っていると思った次第。
それはさておき、
7月に通った軽井沢の山荘は造園から2ヶ月経ちました。


野草や苔に覆われて周囲に溶け込むまでは時間がかかりそうですが、植栽した木々の生育は順調です。
軽井沢の環境の特筆すべきは、初夏の植栽工事後の真夏2ヶ月、水やり管理をしなくても無事に育ってくれるところ。まさにそこが「ザ・軽井沢」
いつまでも避暑地でありますように。。

*建築設計:遊空間設計室(高野保光)

軽井沢の別荘、
夏の工事自粛期間を前に、ひとまず最初の夏の風景をつくってきました。
見渡せば、空高く聳える林の自然の美しさに圧倒されますが、
見下ろせば、計画から工事に至る造園の力も感じられます。


長野県産の相木石と、御影石の古材を混ぜた36段の石のステップ
急斜面でも歩きやすいように、蹴上15cm、踏面も平均50cm前後になるように経路を計画して、移り変わる風景を楽しめるような草木と足元のデザインを考えながら、職人さんたちと一緒に現場でのアドリブに集中しました。


建築まわりの土留めを兼ねた石積みは地元産の浅間石
今回は、いつもの東京の職人さんたちと、地元(東御市)の職人さんたちにも協力を仰いでの造園工事でした。
浅間石は概ねのイメージを地元の職人さんたちに説明してお任せして、私は石のステップに集中できたのが短期決戦でまとめることが出来た大きな要因です。
また頼もしい仲間が増えました。


あとは、軽井沢の野草と苔の自然発生にお願いです。
建築の周囲は、借景というより素晴らしい景色そのものがある環境の中、私は何をしたのか、、というような場面もあちこちですが、
一本でも、造園。


*建築設計:遊空間設計室(高野保光)