2018年11月21日造園の、関本竜太さん設計の住宅「KOTI」
「敷地の前には細い路地があり、下町ならではのヒューマンスケールの街並みがひろがっていました。設計にあたっては、この細い路地と、接道する私道との交点にささやかな緑地を設け、街に対してひらいた庭をつくりたいと考えました。」関本竜太さんが考える建築計画で、造園家のやるべき仕事は樹種の選定だけだったかもしれません。
木塀に囲われたテラスの緑地にはコハウチワカエデ。リビングに向けた一本の落葉樹が季節の移ろいを強調する。玄関脇の植込みにはコバノズイナ 、コンクリートに囲われたスペースで存分に広がるといい。二階のバルコニーに届く株立のアオダモを一本。ブルーベリーとヒュウガミズキで花と実の楽しみと秋の彩りを増やし、キチジョウソウを中心にした常緑の下草で地面を覆った。敷地境界から少しの敷居を感じさせようと入れた相木石の石畳が、小さな庭に楽しげな表情を加えている。
街の環境を住まいの一部にしようと連携した建築家と住まい手の想いに応えるように、朗らかな広がりが感じられる空間づくりを心がけました。
小さな庭は街にひらきながらも、玄関まわりを緩やかに緩衝している。深呼吸したくなるような玄関前。
※下の写真3枚は関本さん提供
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街に住宅をひらく 〜 建築家の関本竜太さんの言葉です。
先週、先々週の事ですが、、、
関本さん設計の2件の住宅の造園工事を施しました。
どちらも小さな庭ですが、街に繋がり広がる事で、とても大きな空間が生み出されて、とても豊かな未来の時間を想像できます。
建築の外部を大切に考えてくれる建築計画の賜物です。