庭の一角に、土をすり鉢状に掘って、敷地の土中から掘り出した玉石(川石)を並べています。もともとただの平地だったところ、わずかですが高低をつけるだけで奥深さが増したように思います。
周囲に湿地が好きな植物を植えて、水辺のイメージを作りました。とはいえ、普段は乾燥しているのでセダムが好んで増殖しています。
まあ、それはいいとして。
昔は日本各地の河原に群生していたというフジバカマを植え、毎年株が増えてくれて日本の秋らしい風情を楽しんでいたのですが、イメージの水辺なので水をやらないと健全に育ちません。今夏の猛暑中、水やりが追いつかなかったようで、ほとんどが花をつける前に枯らしてしまいました。根は残っているので来年復活するとは思いますが。
昔の庭で書いた「フジバカマ」のエッセイを久々に見返しました。
https://kobayashi-atelier.com/ja/kojitsu/65.html
10年前かよ。と驚きました。
アトリエ南の庭から西側、駐車場の南に40㎡ほどの緑地があります。もともと無造作に剪定された3本のサルスベリとカキとザクロとシダレモミジがあった空き地のようなスペース。埋もれたゴミを出し、アズマネザサとヤブガラシの根を出来る限り掘り出してから、幾種類もの低木と草花を新たに植えています。
持ち込んだ低木類が成長して、ヤブの状態でこの夏を過してしまいました。蚊の巣窟です。
木の本格的な剪定は、もうすこし先にするにしても、ちょっと減らさないとまずいぞ、と、余分に感じる低木類の枝葉をおもいきり切って、蔓ものを整理して、高木の手に届く下枝も切って、草木の占める密度を下げたら、綺麗な光が生まれました。
空間の光は草木があってはじめて観る事ができます。
石が、光にやわらかさを加えます。
続、庭の模様替え。
建物西側が、北側の通りから見られる庭(駐車場)。できれば日常的に車を見たくないので一台分駐車場を借りて、遊びの庭の領域を増やしています。
二階へ上がる階段と、南の庭へいざなうアプローチに錆の舗石を斜に飛ばして、バーハーバーとウィルトニーという、匍匐性のコニファーを数株とクサツゲとハランを移植したのが4年前。砂利まじりの土壌の上ですが、やけに元気よく育っているので、ここはコニファーの剪定をしないで、砂利を削って少し客土を入れて、緑の領域を広げる事にしました。いよいよ車は停められません。
舗石まわりだけは、耳に髪の毛がかからないような感じでカットしています。
庭は、生き物です。