小林賢二のしごと

Garden, Landscape/坂戸市*Mさんの家

関東平野に立つ「回廊の家」
2025年11月01日


埼玉県坂戸市、信州の盆地育ちの私には、いかにも関東平野という第一印象でした広がる風景の中に立つ関本竜太さん設計の「回廊の家」と名付けられた住まい。
今週前半、好天の3連チャンに恵まれて造園も無事に完了しています。


光が溢れるリビングのドラマチックな時間と、周囲を巡る風景づくりのお手伝いでした。
リビング・ダイニングから見る大開口には、一番高い(値も背も)アオダモを控えに住まい手さんからのリクエストのミモザがこの空間の主役かもしれません。

玄関側には、スズランノキ、アオダモ、ダンコウバイ、ヤマボウシ、ブルーベリーらと、やはりリクエストをいただいたマユミを入れています。
その名と秋の実の可愛さに興味をもたれたそうで、加えて実の形に面白みがあるツリバナを提案したり、些細なメールのやりとりで進化していった植栽計画になりました。


リビングから望みアクセスする一角には、庵治石の丁場で見つけた自然な形の水鉢を焦点にした小庭。
今後お好きな野草を増やしたりして楽しんでほしいプライベートな庭です。


造園によって息吹が吹き込まれた風景、
通りに向かっては、2本のイロハモミジ、アカシデ、ジューンベリーらも植栽して、成長して小さな林を形成していってほしい10年後にも想いを馳せる風景です。

PAGE TOP