小林賢二のしごと

Garden, Landscape/所沢市*Kさんの家

カシワバアジサイ・スノークイーン
2024年05月15日


3月に造園しました相羽建設設計施工の所沢の家
    
新緑の様子を見ることができました。
豪奢な庭ではありませんが、建築の内から外から、バランスよく緑の景色が配された家だと思います。


この家の特筆の一つが、西に突き出た屋根のある半屋外的なテラス。
3方に設けられら大中小3種のサイズの開口に、それぞれの趣で植栽を施しています。
中庭に降りる西の開口には、西陽を遮り、逆光で葉の重なりが映えるようなイロハモミジを中心にした主庭の広がり。
南には一本のアオダモ。成長がゆっくりな木なので、当初から開口部に枝葉が程よく届く一本立を選びました。

そして、東の開口は離れたお向かいを遮蔽する目的もあったのですが、
落葉樹のカシワバアジサイをもってきました。


これが私は初めて使うカシワバアジサイ・スノークイーンという品種。
普通のは、これから梅雨に向かって見事な白花を咲かすものの、梅雨の雨で重い花を垂れ下げてしまって見栄えが悪くなるのが難点なのですが、このスノークイーンはその難点がなく花を立ち上げたまま冬枯れの姿に向かっていくんです。
洋物に弱い不肖私は、そんなのがあるんだと、、去年の夏まで知りませんでした。。
   
↓去年の8月の様子

これなら、ドライフラワーのまま冬まで残せば遮蔽効果もあるのではと思っての、一味違う遮蔽植栽の提案でした。
これからキレイな白花を満開にして、ここで伸び伸びと育ってくれること期待です。
   
こちらは私の自宅のカシワバアジサイ
これから10日間ぐらいが見頃でしょうか、花が垂れ下がると切っています。

現場の個性
2024年03月20日


相羽建設設計施工の所沢の家
   
囲われたスペースでプライベートを確保しながらも、街並みにも緑の景色をと思案していたご夫妻。
その想いに応えて、道半ばで折り曲げるような板塀のデザインをご提案しました。
内と外の各々に有効なスペースが生まれて、外に向けては些細な草木でも道ゆく人を楽しませ、ご家族の行き帰りの風景も豊かになっていくことでしょう。
芽吹きの春を待つばかり。


変形で高低差のある敷地形状にも似合って、この家のチャームポイントになりました。


そして、高低差を活かしてデザインした石敷きが、ここならではの個性に。
   
対話と現場から導き出された答えは、大概うまくいくようです。

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