小林賢二のしごと

Garden, Landscape/町田市*つぶ庵

つぶ庵の白い庭〜石の息吹
2024年02月08日


造園から6年経ちました、つぶ庵
小泉誠さんデザイン、相羽建設施工の、住宅の既存の庭スペースにつくられた茶室と茶庭。
   
庭のリノベーションに際して移動した白梅が満開で、白味がかった自然石のまわりに雪が残り、さながら「ホワイトガーデン」の様相です。
さわやかな梅の香りが出迎えてくれました。

露路で、亭主が客を迎え入れる中門のかわりに、玉石敷の枯れ流れに架けた石橋の向こうと手前の石に立って、迎付けの礼を交わします。
   
ここに敷いたのが、私の庭づくりで出番の多い相木石。
白色、灰色、錆色、茶色と元々様々な表情をもつ自然石ですが、
石を持ち込んだ竣工当時は暖色系の印象だった石畳が、錆色が減ってクールグレーへとここ特有の経年変化をしてきて、庭にグッと渋い息吹きをもたらしているようでした。
   
▼2018年4月


▼2021年11月

作者の意図を超えた自然の自由な振る舞いが庭の楽しみの真骨頂、と思ってます。
日毎季節毎年毎変化していく植物はもとより、
遅々とした変容をとげていく石もまた、庭の中で息づいているようです。

つぶ庵・2021.11.19
2021年11月20日


昨日は「つぶ庵」秋の手入れ
造園から4度目の秋
   
小泉誠さん設計の茶室を庭につくって、既存の植物を活かしながら、石と若干の草木を新しく持ち込んで再構成した庭です。
相木石も馴染んで、ここならではの表情を浮かべていました。




華道もされる「つぶ庵」亭主土田さん、色々と増やしたい草木があるようで、
やがて、この芝の広がりも林のようにしていきましょうかと、尽きない楽しみを共有させて頂いてます。

つぶ庵・20.04.17
2021年01月04日


小泉誠さん設計の「つぶ庵」
2020年の春、庭の手入れに伺った際の新緑の景色。
綺麗でした。


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