栃木県小山市。
思川のほとりにある修道院の庭先で突然変異で生まれた、小ぶりの淡い紅色の可憐な花を半八重に咲かせる「思川桜」。市内中心部を流れる思川の堤防上をはじめ各所に、「桜の里親制度」によって植樹され、その数は1700本余りとなっているそうです。
小山駅西口、「町なか居住」のリーディング事業として開発されたエリアに、この「思川桜」から発想を得たいくつかのアートピースを街路や広場に配置しています。
保育園や子育て支援センター、まちなか交流センターもあり、
子供たちの目線を想像しながら風景を構想しています。
▲舞い散る花びらをモチーフにした石のスツール「dokidoki」
▲そよぐ葉をモチーフにした石と木のベンチ「soyosoyo」
栃木県小山市
城山・サクラ・コモン | 街路と広場のアートワーク
桜御影石、ヒノキ、思川桜、他
2013
広島駅北口に誕生した広島高精度放射線治療センター。エントランス前の、まちにつながる広場のデザインをお手伝いさせていただきました。
ヒポクラテスが、プラタナスの下で医者の仕事をし医学を教えたと言い伝えられているような…1本の大樹の下で人々が寄り添い、心を支え合うようなイメージで描いた広場です。
敷地の南東で真っ先に朝陽を浴びるプラタナスと、その球形の果実をモチーフにした○のシンプルなパターンの中から一つの球体が浮き上がり、そこに集う4つのピース(petal)は、4基幹病院の連携体制、ひいては人と人との連携を象徴しています。
昨日の快晴で照らし出された現場では、清々しい空気と明るく朗らかな空間が生み出されたように感じました。
プラタナスが芽吹く春、そして木の生長と共に育まれていく広場の先々が楽しみです。
広島県広島市
広島高精度放射線治療センター | フロントガーデン
白御影石、プラタナス、他
2015
◆画像準備中
エントランスホールに広がる白い壁面に、仙台の豊饒な自然と都市の華やぎをテーマに構想した、大ホール空間を包み込むようなおおらかな風景レリーフです。
「杜の都」を表す石のレリーフと、「水の輝き」「都市の華やぎ」を表す色ガラスを使って、仙台らしい伊達で洒脱でモダンな風景を描いています。
横長に広がるキャンバス(壁面)の特性を活かし、軽快なリズムで刻む石の模様は、仙台市の紋章にも引用されている伊達家の紋章の一つ「三つ引両(竪引両)」の3本のラインと、気高く連なるケヤキ並木の木立をモチーフに、躍動感溢れる「杜の都・仙台」を表現しています。近づいて一つ一つの石を見上げると、その表面にはケヤキの葉のシルエットが刻まれています。
そして、正面壁に印象的に描かれた一筆のライン。それは、青葉山丘陵を割って西部から流れ込み、曲流して市内を潤し、名取川に合流して太平洋へ注ぎ込む広瀬川の姿です。ダイナミックなラインは、伊達政宗公の豪放な気概をも表現しています。
宮城県仙台市
仙台第3法務総合庁舎エントランスホール | 壁面レリーフデザイン
白大理石、カラーガラス、ステンレス、他
2010