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2006.02.04 枯れ芙蓉
冬晴の陽射しのなか、アカマツの赤い肌がやけに艶めかしい2月4日。
春が立つ。
主張の強い太い幹を見ると広い庭をもちたくもなれど、このまちが俺の庭さ、と強がるしかあるまい。
好日の庭で一番幹が太っているのはフヨウである。こぼれ種で勝手に増えて、アトリエの南側のここ数年の景色をつくっていた。丈夫で成長が早いこと、真夏の花の少ない時期に重宝する大輪の花の有り難さは以前に書いた。冬になると種を抱く毛を陽射しに輝かせ、立ち枯れの風情もなかなか捨てがたいが、迷っている。切っちゃおうかなぁ。と。
一定の評価はしているが、けっして好きな部類の木ではない。夏の愛想のないボテッとした葉は意外に虫に好まれ、アブラムシやらコナジラミの類いがびっしりとつくことも多く、それでも丈夫な木なので花は咲かせるが、困るのは虫たちの排泄物がまわりの植物に被害を与えることである。貴重な食料であるヤブカンゾウやノビルや、隣に植えてあるヒュウガミズキのすす病の被害を目撃したとき、私はこの庭で始めて殺虫剤を手にしたのであった。
迷ってはいなかった。
切る。
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