kobayashi kenji atelier
ハンゲショウ

2004.06.28 ハンゲショウ

花の時期に先端の2〜3枚の葉が白色化する。これが鮮やかに白い。季節を表す「半夏生」、半分化粧しているから「半化粧」と語源に二説あるが、私の軍配は「半化粧」。断然「半化粧」と書きたい。

葉を白くする理由が虫を集めるためだとすれば、なんて大ざっぱで単純明快な発想だろう。地味な花のデザインの開発には努めずに、花の近くにある葉の葉緑素を抜いて白くしてしまった。素晴しい。その白い葉のほうに花はこうべを垂れている。
一枚の葉全面を白くしないのは何故か?・・・光合成活動を完全に放棄してしまうことへのためらいか。否、あまり細かいことは気にしていないのだろう。そこがまた素晴しい。
大らかな発想のおかげで遠目にも鮮やかな白が映えて美しい。
見習わないと。

※よく増えるハンゲショウはドクダミ科。この白色化する葉が発達して
ドクダミの花弁のような白い苞葉になったそうです。
デザインの開発(進化)はズゥ〜ッと進行中。ドクダミもハンゲショウも素晴しく美しい!!