kobayashi kenji atelier
ヒナタイノコズチ

2004.10.25 ヒナタイノコズチ

かぎのついた果実を人間の衣服や動物の毛にひっつけて運ばせる「動物散布」と呼ばれるやつ、「ひっつき虫」としてお馴染。ミズヒキを庭に植える人は多いが、イノコズチを楽しむ人はいないだろう。せめて花に色があったら、、、

ときは1991年、南青山のギャラリーでのグループ展に壁掛けタイプの作品を発表したときの事。クロス貼りの壁を傷めずに壁にピタリと付ける方法は無いかと悩んでいると、デザイナーの友人夫妻がひっつき虫という貼り付け用の練り材が使えるかもしれないと薦めてくれた。翌日にオープニングを控え、渋谷のハンズに走り、文具のフロアで若い店員に息を弾ませながら「ひっつき虫ありませんか?」と聞く私。あれから13年かぁ。机の引き出しを開けると、そのひっつき虫がまだ入っている異常に物持ちのいい私。
そんな小ネタのおかげで写真に収められることになったヒナタイノコズチ。日陰にあってもヒナタイノコズチ。日向にあってもヒカゲイノコズチ。ネコにでもひっついてどこかに運ばれることだろう。ネコだったらまたこの庭か。

 

 

●D・project Daikanyama Show 10月23日模様替えしました。