小林賢二のしごと

Garden, Landscape/国立市*Yさんの家

シダレザクラの庭
2014年08月24日

昨日は、昨春に庭工事をしました住宅の建築一年点検の折、私もお施主さんに呼んでもらい、昼から呑ませていただきました。
ウッドデッキと砂利敷きの海と瀟洒な石と1本のシダレザクラにより構成された大らかな中庭と、木のやさしいぬくもりに包まれたリビングとが素直につながる心地いい空間です。
シダレザクラは、葉が茂って枝がだらしなく垂れていた今年の5月に軽めの剪定を施しています。あと2年ほどは放ったらかし気味に育てて、枝が太くなった頃に形良く仕立てていく予定ですが、将来有望な枝が育っていて、来春も、数年後も楽しみです。
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今年は暑すぎて害虫の被害は少ないような気がします。
好日の庭のツバキ類につくチャドクガも目立たず、アトリエ前、国立高校のソメイヨシノにもアメリカシロヒトリはあまり発生していないようです。これからなのかもしれませんが。

青柳の庭で宴
2013年06月30日

昨夜は、庭作りのお手伝いをしました「青柳の庭」の山田様ご夫妻に工事関係者をお招きいただき、おいしい酒肴をご馳走になりました。
心地よい時間と心地よい空気が流れている素敵な住宅です。
4月の植栽工事後暑い日が続いていたのですが、木々も順調に芽吹いていたようで、一安心。
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青柳の庭
2013年06月28日

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外での食事をゆったりと楽しめるプライベートな中庭と、道行く人にも向けられた朗らかな前庭。
全ての居室が面する中庭は、一本のシダレザクラを中心に、ウッドデッキのステージと砕石が敷かれた海が広がっています。煩くはならないように、限った要素の石を吟味して、窓越しの風景に、中庭での時間と空間に、「粋」を加えようと計画しました。砂利(土)の中に埋めた石の作り出す磁場が、どこか心にしっくりとくる落ち着きを中庭にもたらしてくれるだろうと思います。
低く据えた二石。私の器の高台裏のサイン「二」にも似ているのですが、この二つのセットを好んで使っています。一つより二つ。一人より二人。通称「ニコニコの石」と、この物件完了後に命名しました。
暖かみのある錆石景石は、特にシダレザクラが落葉した冬期、建築外壁に灯る照明のように庭にほのかな明るさをもたらします。
道に面しては、楚々とした枝振りの雑木で緩やかに遮蔽した植込みの背後を、大らかな敷石のアプローチとして、開放的であっても落ち着きのある空間を作り出そうとしました。
山下達朗くん(プランプランhttp://www.planplan.jp/)設計の建築デザインに拠りながら、些細な作業でも、庭だからできる設えによって暮らしに悦びと安らぎを増やすことができていれば、、成功です。
   
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東京都国立市
個人住宅 | 庭デザイン・植栽及び石工事
錆御影石、灰御影石、玄武岩、 砂利、 草木、 他
2013

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