小林賢二のしごと

Garden, Landscape/川越氷川神社 参道

坂道の風景 リノベーション
2018年03月27日


   
ここ数年、川越氷川神社の環境整備にご協力させて頂いてます。
一昨年に授かった課題、境内の西側、旧上尾街道である坂道の風景の再生計画が先週に一先ずの完了をしました。
   
↓再生工事前の写真です

   
昨年より、生い茂る笹の手入れと、実生で育ったと思われる落葉樹や照葉樹を間引く作業をはじめて、
笹を整理した事で見えてきた既存の木曽石積みの補修、土の斜面の造形の整理、若干の新規植栽を施し、新しくデザインするというよりも整理整頓のような作業に力を入れて、風景のリノベーションを試みています。
   
「昔は、この坂の途中には冷たい水の湧き出る泉があって、街道を行く人々の疲れをいやしたという。」
座るにちょうどいい大きさの木曽石を新たに持ち込み、既存の石積みの中に挿入しました。

歴史と未来をつなぐ仕事になれば何よりです。

清らかな光と風が感じられる風景に出来たように思います。
   

木曽石と笹の参道
2017年09月08日


昨年より川越氷川神社の造園整備に関わらせて頂いてます。
写真は今年の春にリニューアル(https://kobayashi-atelier.com/news/2670)した参道。新しく作り直したとは思えない、ずっと前からこうであったかのような風景を模索したものです。工事で土を掘り返した際にいったん禿げてしまった笹も復活して、静かながら息吹の感じられる興味深い庭が育ち始めました。
   
氷川神社http://www.kawagoehikawa.jp/では「縁結び風鈴」が今週末10日(日)まで開催されています。
昨日も、小雨にも関わらず浴衣姿も多数見かけられ、賑わっていました。
   

川越氷川神社参道
2017年03月11日


昨日までの二週間、縁結びの神様・川越氷川神社さんの参道リニューアル工事に出向いていました。
鎮守の森を形成する大木の足下、アズマネザサで覆われ鉄柵で囲われていたエリア。鉄柵を撤去して、木曽石の延段を施し、神社に行き来する人たち、通学の子供たちの歩くスペースを広げています。既存の笹の景を活かしながら、新たに「紫陽花の道」というコンセプトを加えて、木曽石の景石と紫陽花とアセビ等の常緑低木と若干の草花で、歩く人たちのための風景をリニューアルしました。
ほぼ完成の昨日、早速、アスファルトの舗装とは違う野面の石畳を楽しそうに歩く小学生、アセビの下に隠し味で一株だけ植えてみたクリスマスローズの蕾に気がついて近寄る女の子たちを目にして、神社さんの想いを実感し、清々しい満足感を得る事ができました。

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