小林賢二のしごと

Garden, Landscape/2代目 好日の庭

オオイヌノフグリ
2017年03月12日


他所の庭作りへの集中が続くと、どうしても疎かになるのが自分の庭。
久々に「好日の庭」の昼間に立合うと、知らぬ間の春がやってきています。
一月程前に積み上げた栗石の間から、いつの間にか芽生えて開花しているオオイヌノフグリ。去年はここに居なかったので、栗石を動かした時に種も一緒に付いて来たのかもしれません。錆色の栗石の隙間から顔を出してくれたオオイヌノフグリの緑と青。開き始めたジンチョウゲの香りも漂い、そわそわとしてくる庭の3月、大好きな季節がやってきていたことに気がつきました。
人間の(私の)意図せぬところで作られる石と植物の楽しい響宴。こんな風景を作ろうと思っても作れない、なんともいえない情緒があります。自然の振る舞いにはかなわないのですが、なんとかこんなやわらかい味が出せないかと、明日からまた、現場と向き合うのです。

小さな庭の石仕事
2017年02月11日


庭のラフなデザインと石工事だけを請ける事があります。
庭の骨格となる変わらない石の風景だけを担当して、移ろいでいく植物の計画は住まい人にお任せする、という仕事。
今日は立川の住宅の小さな庭で、そんな石だけを極める作業をさせて頂きました。長野県産の石で飛石とテラスを作り、雨の落ちない軒下側から庭の半分程に伊勢砂利を敷きました。残りの半分が植栽の風景。無限のアイデアが広がる場所です。どんな風に仕上がっていくのか私も楽しみです。

   
もうすこし大掛かりだった石だけの仕事がこちら↓ 12年前か、、、
https://kobayashi-atelier.com/works02/222

節分
2017年02月03日


庭のプチ模様替えをはじめました。
錆御影の飛石に添って植えたバーハーバーとウィルトニーが年々増殖し、これをどう活かそうかと考えながら、二年に一回ぐらいこの辺りのアレンジをしています。この作業をする度に、庭は生き物だという実感をもちます。
手前の1本の白御影石、庭の中でもてあまし気味なんですが、これを動かすだけで庭の表情は変り、難しくもあり楽しくもあるのが庭作り、と、やはりその度に思います。
今回は駐車スペースとアプローチを今までより解りやすく仕切ろうと、こんなデザインでしばらく様子を見る事にしました。もうすこし埋めるといいのかも。
あとは、砕石を撒いて邪気を追い払って、節分の作業は完了です。

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