ダンコウバイのトンネルを抜けると舎庫、です。
造園から9年目になる東村山の「つむじ」
植栽したのは畑育ちの小さなダンコウバイでしたが、ここで山取りの木のように育ってきて、理想的な姿です。
買いたいぐらい。
戻りのトンネルを抜けると、そこはドウダンツツジ。
こちらは9年経っても然程成長していません。
その他の木々の成長速度も様々ですが、色濃く緑に覆われてきました。
ヤマモミジの下は避暑地のようです。
昨日は東村山の「つむじ」で、庭の秋の手入れと改善作業。
下の画像は舎庫に向かうアプローチ、今年の夏の様子。
植栽してから8年目のダンコウバイが舎庫にかぶるように程よく成長して、奥への期待を抱かされるような魅力的な風景になってきました。
▼7年前
▼先月の様子
ただ、人が通るにはちょっと狭くて不便にもなっていて、
大勢の方が訪れる「つむじ」なので、これ以上伸びると枝を強く剪定しないとなあ、という状況だったのですが、
美しく育ってきたダンコウバイは切らずに優先させて、足元の石敷を広げて、アプローチする角度をちょっと変えて通りやすくする、という庭の模様替えを思いつき。敢行。
10石ほどの小ぶりの相木石を持ち込んで、ほんの数十センチ石敷きのスペースを広げました。
白っぽく見えるところが新しく加えた石。
スペースの変化に合わせて数本の低木と下草は移植して、新しくマルバノキを加えてダンコウバイとマルバノキの間をくぐるようなアプローチに模様替え。完了。
マルバノキの紅葉とダンコウバイの黄葉の組合わせは、最近の私の流行りのひとつ。
低木や下草は、数年おきに移植したり株分してあげたほうが元気になる草木も多いです。
ほんの半日ほどの些細な作業でしたが、これからまた数年の庭の景色と使い勝手の良さを確保できると思います。
来春以降の成長がまた楽しみ!
庭は、生き物です。
小泉誠さんデザインの舎庫の前は、小さな丘の麓を歩いてまわるかわいい小庭。
丘の周りに配した植栽が成長して、芝で覆っていた丘も、木々の影が深くなり地ゴケに変遷しているところも出てきましたが、そこもまた一興。
小屋(舎庫)のスケールと丘のスケールのバランスの良さが、この庭の変わらぬ風景の骨格になっています。
ようやく夏の終わりに向かいそうな、つむじの庭です。