小林賢二のしごと

好日の庭(アトリエの庭)

灼熱の月桂樹
2013年07月09日

南ヨーロッパ地中海沿岸原産。古代ギリシャでは、この枝葉で勝利者の王冠を作り、太陽神アポロンに献じられた。と書いて改めて見れば、灼熱の太陽が似合っているような気がしてきます。
ここは建物の北側、夏の陽は半日ぐらいあたりますが、他の季節は朝陽が数時間届く程度の明るい日陰。日当りでも日陰でも育ちます。
剪定に強く萌芽力があり、また、枝が横に広がらずにまっすぐ上に伸びる性質なので比較的狭い場所でも育てやすい樹木です。しかしながら、ひょろひょろと伸ばし過ぎました。雪が降ると、倒れます。
植物の枝って、なんてしなやかなんだろう〜、と、関心してるヒマはありません。道を塞ぎます。
(夏は冬に憧れて〜〜〜 あの頃のこと今ではすてきにみえるー♫ by小田和正さん)
   
カイガラムシやハマキムシが発生しますが、遠目には気づかない程度の症状なので放っておいても問題ないことが多いです。ただ、ひどいとすす病を併発して葉が醜くなり、下に植えてある植物も被害を被るので、カイガラムシが目立ってきたら適当に枝葉を切っています。
被害に合ってない葉を採集して乾燥させると、カレーの香付け用にローリエを買わなくてすみます。
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yukinogekkeijyu

錆の舗石とバーハーバー
2013年07月05日

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バーハーバーで検索すると、
国立市のJazz & Bar ハーバーライト、がでてくる。
そういえば、まだ行ったことがない。
さて、
コニファーのなかでは比較的覚えやすい名前のバーハーバー。
因にクサツゲ(まるいの)の手前の一株はウィルトニー。コニファーの仲間を覚えるのは大変です。
知らない、と、堂々と言えるので気は楽ですけど。
   
洋物の植物はあまり好きではなかったのですが、使い方によってはおもしろいと気づきはじめて、7年程前に性質を覚えるために試しに1ポット苗を買ったバーハーバー。伸びた先で発根するので、切り取って株を分けて増やしてこのぐらいになりました。
障害物があれば折れ、段差があれば下り、地形に沿って変形して生育しますが、素直に匍匐しまっすぐに育つ姿こそ美しい。
   
ちょいと育ちすぎて煩くなってきたので、剪定・株分けする前に一枚。

紅一点
2013年06月30日

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紅一点
とは、ザクロのこととか。
   
中国の王安石が作ったといわれる詞、「万緑叢中一点紅(緑の草むらの中に一つだけ赤いザクロが咲いている) 、人を動かす春色は須く多かるべからず」
西の窓辺、庭の端に咲くザクロの紅い花を撮って、この件、書こうと思っていたところ、せわしなく過ごした梅雨の合間にザクロの花はすっかり終わっておりました。
   
南の窓の向こうに咲いてくれたヤブカンゾウ。
元祖好日の庭から持ってきた土に混じって移っていたようです。
万緑叢中一点橙
初夏から真夏へ、白や青や涼しくないけど涼しげな花色よりも、赤や橙の潔さが夏には似合うと思います。

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