
ソーラータウン八国山の造園、昨日でひとまずの完了です。
最後の一棟は、建築設計事務所「市中山居」と相羽建設との協働によります、内に二つの閑かな庭をもつ住まい。
二つの庭それぞれの焦点に、大きさを違えた庵治石の水鉢をおきました。


一つは手水鉢の役割も兼ねた低くゆったりと設えた石。
もう一つは、落ち葉が水をたたえたような風景が浮かんで据えた小さな石。
香川県に産する庵治石の水鉢を据えたのは5件目になります。
無加工の自然な皮付きで窪みをもった形の石で、石の踏査の過程でたまに気に入ったものに出会える希少な石。
この石を探しにわざわざ出向くのは大変ですが、一年半ほど前に別の用で庵治に行った際に選んでおいたもの。
早めに庭のデザインを共有できた恩恵の一つかもしれません。

ソーラータウンの街並みの木々を背景に、
こもれる居心地のいい庭に育ってくれればと思います。

花の時期に先端の2~3枚の葉が白色化する。これが鮮やかに白い。
季節を表す「半夏生」、半分化粧しているから「半化粧」と語源に二説あるが、私の軍配は「半化粧」。断然「半化粧」と書きたい。
葉を白くする理由が虫を集めるためだとすれば、なんて大ざっぱで単純明快な発想だろう。地味な花のデザインの開発には努めずに、花の近くにある葉の葉緑素を抜いて白くしてしまった。素晴しい。その白い葉のほうに花はこうべを垂れている。
一枚の葉全面を白くしないのは何故か? 光合成活動を完全に放棄してしまうことへのためらいか。否、あまり細かいことは気にしていないのだろう。そこがまた素晴しい。
大らかな発想のおかげで遠目にも鮮やかな白が映えて美しい。
見習わないと。
2004.06.28記 「元祖好日の庭」にて
https://kobayashi-atelier.com/ja/kojitsu/

相羽建設本社のリノベーションから一年。

狭い歩道に面した狭い植栽スペースのため、歩道にはみださないようにラベンダーやチェリーセージの花茎をしばったり、苦労工夫をされている様子でしたが、
ある程度の手入れはやむなしとしても、ここはそんな狭いスペースを使った一つのモデルガーデンとしても計画しています。
*「あいばの庭」高中低木のラインアップ
・アオダモ
・ダンコウバイ
・マルバノキ
・クロモジ
・シロモジ
・ナツハゼ
・ミツバツツジ
・コバノズイナ
・アセビ
・マルバシャリンバイ
・ヒラドツツジ
・マホニアコンヒューサ
成長がゆっくりな木と、成長しても高木にはならない木々で小さな林のような風情をつくろうとしました。


ガラスへの緑の映り込みも狭い庭に奥行きを出してくれています。
