小林賢二のしごと

News

広尾 其の二
2017年02月19日


昨日までの三日間、広尾にあるお屋敷の庭の手入れをしてきました。
高い所に登って技を発揮してくれるのは私でなく、頼りになる職人の皆さんです。
現場の表で通りすがる人の8割ぐらいは異国の皆さん、という広尾の高台。異国の皆さんが住んでいるのはモダンな材料で設えられたモダンな住居、だと思いますが、こちらは歴史と伝統を感じる木造建築と織りなす庭。建築と庭のリニューアルが進行中です。
元々あった庭の姿を手入れ作業を通して確かめながら、その先のポッカリと空いたスペースに新しい庭空間をつくりだす、という興味深く、なかなか得難い楽しみなプロジェクトが年内完成を目指してはじまっています。

古巣
2017年02月14日


私のバックボーンは建築です。
大学で建築を学んでから、インテリア・建築・ファニチャー・プロダクトをデザインする事務所に通い始めて、私の創作活動がはじまりました。ある時期をキッカケに興味が屋内から屋外に移るのですが、その話しは追ってまた、として。今日は、その古巣「剣持デザイン研究所」に呼ばれて打合せに出向きました。
ここに入所したのが30年前。22か23歳。若さなりに生意気なスタッフだった記憶もありますし、在籍時間も歴代スタッフの中で飛び抜けて短いのですが、30年過ぎた今でも声をかけて頂き、有り難いなあと、しみじみ想いながら課題を背負って帰ってきました。
課題はホテルラウンジの一面を彩る造園のリニューアル。上手く運びましたら、ここでまたご報告したいところです。
   
写真は30年前から、それ以前数十年前から、、、変りのない地味な事務所のエントランス。変わったのは外に灰皿が見えること。昔は階段の踊り場が喫煙コーナー。トイレでタバコを吸って怒られた事も思い出しました。今はもう、吸いません。
在籍時間が短いとはいえ、私の成り立ちや立ち姿にも大きな影響を及ぼしてくれてしまったような…質実剛健なデザイン事務所です。

小さな庭の石仕事
2017年02月11日


庭のラフなデザインと石工事だけを請ける事があります。
庭の骨格となる変わらない石の風景だけを担当して、移ろいでいく植物の計画は住まい人にお任せする、という仕事。
今日は立川の住宅の小さな庭で、そんな石だけを極める作業をさせて頂きました。長野県産の石で飛石とテラスを作り、雨の落ちない軒下側から庭の半分程に伊勢砂利を敷きました。残りの半分が植栽の風景。無限のアイデアが広がる場所です。どんな風に仕上がっていくのか私も楽しみです。

   
もうすこし大掛かりだった石だけの仕事がこちら↓ 12年前か、、、
https://kobayashi-atelier.com/works02/222

PAGE TOP