小林賢二のしごと

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ヒュウガミズキ
2017年03月19日


いまの季節の黄花はもちろん、花後にでてくる葉っぱの可愛さ、放っておいてもキレイにまとまり、あまり大きくなりすぎず、病虫害もすくない扱い易さ、秋の黄葉の味わい。ヒュウガミズキのお薦めどころは多々ありますが、この花を殊更に好きになったのは、誕生日の頃に必ず咲くから。
まだ枯れ色の草木も残る中、ジンチョウゲやユキヤナギの白花とともに3月らしい清々しさが庭に漂いはじめました。
私の歳時記では、これが咲くと春。

オオイヌノフグリ
2017年03月12日


他所の庭作りへの集中が続くと、どうしても疎かになるのが自分の庭。
久々に「好日の庭」の昼間に立合うと、知らぬ間の春がやってきています。
一月程前に積み上げた栗石の間から、いつの間にか芽生えて開花しているオオイヌノフグリ。去年はここに居なかったので、栗石を動かした時に種も一緒に付いて来たのかもしれません。錆色の栗石の隙間から顔を出してくれたオオイヌノフグリの緑と青。開き始めたジンチョウゲの香りも漂い、そわそわとしてくる庭の3月、大好きな季節がやってきていたことに気がつきました。
人間の(私の)意図せぬところで作られる石と植物の楽しい響宴。こんな風景を作ろうと思っても作れない、なんともいえない情緒があります。自然の振る舞いにはかなわないのですが、なんとかこんなやわらかい味が出せないかと、明日からまた、現場と向き合うのです。

川越氷川神社参道
2017年03月11日


昨日までの二週間、縁結びの神様・川越氷川神社さんの参道リニューアル工事に出向いていました。
鎮守の森を形成する大木の足下、アズマネザサで覆われ鉄柵で囲われていたエリア。鉄柵を撤去して、木曽石の延段を施し、神社に行き来する人たち、通学の子供たちの歩くスペースを広げています。既存の笹の景を活かしながら、新たに「紫陽花の道」というコンセプトを加えて、木曽石の景石と紫陽花とアセビ等の常緑低木と若干の草花で、歩く人たちのための風景をリニューアルしました。
ほぼ完成の昨日、早速、アスファルトの舗装とは違う野面の石畳を楽しそうに歩く小学生、アセビの下に隠し味で一株だけ植えてみたクリスマスローズの蕾に気がついて近寄る女の子たちを目にして、神社さんの想いを実感し、清々しい満足感を得る事ができました。

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