小林賢二のしごと

住宅の庭

江古田の家、の冬
2022年01月22日


伊礼智さん設計、相羽建設施工の「江古田の家」
   
「緑と暮らす。」(エクスナレッジ)でも掲載させて頂き、相羽建設のサイトでも紹介されています、造園から4年目の春を迎えようとしている庭。
   
【AIBA100Life | 草木の折り重なりがつくる風景】▶︎ https://aibaeco.co.jp/100story/life/life-2427/
   
これから造園する飯塚豊さん設計の「練馬K邸」に行った折、近くと気づいて「江古田の家」の冬の様子を覗いてきました。
想えば、建築家の飯塚さんと知り合ったのも、ここのオープンハウスの折に伊礼さんから紹介して頂いたご縁でした。

ヤマボウシと二本のヤマモミジを中心にした庭で、通りを歩いて近づいてくると見えてくる、冬枯れの木立の姿とはいえ場所を得て悠々と育っている様子が心地いい風景。
実は、住まい手さん自ら剪定の仕方を勉強して、大きく太くなりすぎないように手入れしている雑木たちでもあります。その様子、見事で素晴らしく嬉しく。
   
突然の訪問だったのですが、ついついピンポーンしてしまったらご家族の皆さんと会えて、色々お話もできて、庭作りで頂いてる楽しいご縁の面白さに良い気分にさせて頂いた冬晴れの1日。
次の現場も、がんばります。そんな日でした。

庭の光
2022年01月22日


昨日が現場初めでした
   
休憩の合間に見つめた庭の光
庭は光の生まれる場所

不意に出会ったマンリョウに心を奪われことが何度かあります。
どこかポテッとした形姿で、若い頃はあまり好んで使わなかった木ですが、
ところを得て、冬日和にハッとさせられる赤の印象は生き生きとして鮮烈です。
   

建築と織りなす庭の光
   
今年も、暮らしを彩るたくさんの庭の光をつくりだしていきたいと思います。

上石神井の家
2021年12月31日


今年最後の現場は、相羽建設と協働の造園リノベーションでした。
傾いていた万年塀をブロック塀に作り直し、味が出てきてる板塀は補強して再利用したり、
古いものと新しいものと色々工夫して、新鮮な空間に生まれ変わりました。

自然素材が得意の相羽建設との協働も板についてきた感じですが、
この庭での新境地はブロック塀に色味のある塗装を加えたところ。
低く長く伸びる塀の色が、朗らかな空間に上手くまとめてくれています。
久々にデザイナーっぽい仕事をさせていただきました。。
   
▼元々の庭にあったレンガや敷石を再利用

すこし和風な感じが欲しい、という奥さんのリクエストから思いついた、
▼狭く長い植込の境界に並べた、小さな野面石(相木石)

▼元の雑木の庭もいい雰囲気だったのですが、
これからは手入れが楽な庭へ、というご意向もあってのリノベーションでした。

コナラ、シラカシ、サワラといった手に負えなくなってきた高木を伐採抜根して、一本のイロハモミジを残し、シロモジ、ナツハゼ、マルバノキ、ソヨゴ、と大高木にはならない木々と低木下草で潤いを加えています。
春に芽吹いて、下草が茂りはじめると、風景が落ち着いていくことでしょう。

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