小林賢二のしごと

住宅の庭

見えないところで、
2022年03月12日


昨日は、国分寺と花小金井の現場。
   
国分寺の住宅は、暖かくなるのを待ちに待っての芝張りでした。
相羽建設の「つむじ」を見て、芝の丘を子供の遊び場として庭に作りたいという住まい手さん。
先月に築いておいた丘への芝張りですが、芝が根を張るまでの養生期間、斜面に張ったマット状の「切り芝」が動かないように竹で作った串をさして固定します。
   
造園屋っぽい、、クラシックな作業です。


芝張りには最適な季節。青々してくるのも待ち遠しいです。

▲つむじの丘
   
花小金井はモミジの植え替えでした。
6年前に植栽したヤマモミジの数本の枝が枯れてしまい、木は生きていたので樹勢回復させて数年かけて復活させるのも手だったのですが、庭の木を楽しむために広く開けた二階の開口で、数年待てないという住まい手さんのご意見を聞き、やはりこの早春を待っての植え替え決行でした。
   
枯れ枝が出た原因は特定できなかったのですが、
この植え替えの機会に、より深く強く根が張れるように、竹炭と木の枝と落ち葉などを根鉢の下と周囲に漉き込みました。


去年の秋に選んでおいたここにピッタリの新ヤマモミジ。
自然の生き物なので、絶対大丈夫はなかなか言えないのですが、元気に育って潤いと楽しみをいっぱい増やしてくれること期待です!


庭石の再利用
2022年03月10日


相羽建設設計施工の国立の家
    
元々の庭にあった(普通は無い、、)石たちに私が興味津々で、吟味して選んで残してもらったものを使っての庭づくりのスタートでした。
石種も厚さも様々で、難解な石敷きでしたが、、
濡れるとあらわれるいろいろの色と、射し込む光に癒される、工事完了の今日。
   
石たちが心地良さそうに佇んでいれば、概ね成功です。

石敷きは施工中が一番魅力的、といつも思います。

元々あった(普通は無い、、)石たちから残す石を厳選しました。

残していただいた石たち。

沓脱石と二番石、普段は思いつかないような取り合わせですが、面白く、いい感じです。

この庭の主役は既存のイロハモミジ。
新規の植栽は中低木を主に、限られた庭のスペースに彩りと楽しみを加えています。

練馬の家
2022年02月18日


飯塚豊さん(i+i設計事務所)設計の練馬区の住宅
例年になく雪予報の多い中ヒヤヒヤしながら進めていましたが、昨日で庭はいったんの仕上がりです。
   
緑化舗装ブロックに砂利を入れた駐車場、私の造園では初の試みでしたが、
車の駐車は時々という前庭で、清潔感のある広がりを生み出して風景の中で効いてるように感じます。


相木石の石畳と水鉢がこの庭の焦点
室内からも眺める景色として、庭に出て植物に近づく場所として。

水鉢に添えたマンリョウの幼木は、林の中で鳥がタネを落として芽生えたように。

住宅が連なる街並みに、ふと現れる小さな林のようなイメージでつくりました。
落葉樹が芽吹き、四季を繰り返して、より自然な風景に育ってくれればと願っています。


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