小林賢二のしごと

上田市

上田城の石
2018年08月27日


   
普段の庭作りでも、一人で持てる飛石や敷石は自分で並べないと気が済まないのですが、今年の前半に石階段、石積を職人さんに頼らずに自ら施工する機会が続き、石を使う事への興味の質がすこし進化したと感じており、何かうずうずする心に従って、石積、石垣を改めて見ようと上田城のまわりを歩いてきました。
故郷の上田ですが、特定の目的をもって歩くと見えてくる景色はいつもと違い、とても新鮮です。
デザイン画の参照に見るのと、自分で積む事をイメージして見るのと、またすこし違うようです。
   





   
歳月を経て、自然に帰るかのように植物と俄然一体となった景色。
まさにそんな様相を見たくて出かけたのでした。
   
資材が足りずに河原の丸石を付け加えて仕上げてるような石積の、自由な空気に惹かれます。
風雨に晒されて遅々とした変容をとげていく石と、四季折々に変化する草木のみずみずしさとの絶妙なハーモニーが、私の心のうずうずを増幅させていきます。
   
30年ほど前、遠くエジプトの遺跡に触れてから猛烈に石への興味が湧いた私なのですが、故郷の遺跡再認識で、ステップアップ出来そうな予感が。
   
すこし遅めの夏休み完了。
あー、作りたい。
   

海堂山宗吽寺
2018年01月03日


   
こちらも元日に出向いた上田の宗吽寺。
重そうでいて軽やかに見える山門のデザインが心地いいです。
   
そして、境内にある共同納骨堂。
もう15年以上前、全体のデザインと前面彫刻の制作をさせて頂きました。
https://kobayashi-atelier.com/works07/250
帰省すると必ず立ち寄る場所ですが、キレイに保たれていて、いつ対面しても嬉しく感じています。
自然の循環をテーマにした作品作りに没頭していた頃。
彫刻に込めた気持ちと、自然の大いなる循環に傾倒しながらの庭作りと、そのテーマは変わらずに活動が続けられている事が有り難くも誇らしくもあります。
   

上田高等学校
2018年01月02日



   
あけましておめでとうございます。
今年も故郷信州上田からのスタートになりました。
想うところがあって元日の夕方に立ち寄った母校、上田高校「古城の門」。
上田藩旧藩邸の敷地で、「日本一格式高い校門」です!
   
在学当時から好きだった学校名のでてこない校歌

   
   関(くわん)八州の精鋭を
   ここに挫(くじ)きし英雄の
   義心(こころ)のあとは今もなほ
   松尾が丘の花と咲く
   
徳川軍(関八州の精鋭)を2度に渡って退けた真田軍の快挙を校歌に詠み込んでいます。小生も、明らかに真田贔屓。
   
   たふとき霊(みたま)血に承(う)けて
   不断の訓(をしえ)川に汲(く)む
   我に至剛の誇あり
   いざ百難に試みむ
   
すこし熱くなって、東京に戻ってきました。
今年もじっくりと、いろいろな敷地や課題と向き合いながら、もの作り・庭作りを楽しんでいきたいと思います。

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