小林賢二のしごと

好日の庭(アトリエの庭)

カシワバアジサイ
2014年08月03日

kashiwaba02北米原産。日本のアジサイと同様、梅雨の頃に咲きますが、雨が似合うようには思いません。
白い花は淡いグリーンに変り、花色の変化も楽しめますが、清々しく開いた穂状の白花も、一雨毎に、その重さのためだらしなく頭を垂らし、もう起き上がる事はありません。そのせいもあってか、株は横に広がり自然樹形で育てるには場所を取ります。
そもそも、日本の風土にあってないのでしょうけど。
この庭では、まわりに同程度の中低木を寄せて、芽吹きから初夏の開花と秋の紅葉を楽しんでいます。夏は、蚊が多くて近寄れず放ったらかしです。
近所のお宅で、壁にワイヤーを使ってカシワバアジサイを育てて花を上手に垂らしているのを見かけました。イングリッシュガーデン的テクが似合う木なんだと思います。

kashiwaba01
▲今年の6月4日

タマアジサイ
2014年08月03日

あっちを向いてるタマアジサイ
tamaajisai01
こっちを向いてるタマアジサイ
tamaajisai02
山地の谷や沢沿いのでの自生が見られるタマアジサイ。他のアジサイと大きく違うのは、梅雨ではなく真夏に咲くことでしょうか。
しかしながら、開花に然程の悦びを感じません。花よりも玉状の蕾に面白みがあります。もうちょっと言えば春の新葉の美しさが秀逸です。
2mほどでこんもりとまとまり、場所も選ばず丈夫で、殊更の華やかさを求めなければ、庭の脇役として使い勝手はよいですが、他のアジサイじゃなくて、なんでタマアジサイ。というお薦めどころがあるような、ないような。あることはあるけど。
そんな木(私見です)。
とはいえ、この庭には現在3ヶ所。雑な扱いでも、病虫害もなく勝手に丈夫に育ってまとまってくれる木は有り難いです。お薦めどころは、そこでした。

咲いています。
tamaajisai03
蕾んでいます。
tamaajisai04

フタリシズカ
2014年05月02日

花穂が1本立つのが一人静で、2本立つのが二人静。
ただし、二人静の花穂は3本のときも4本のときもある。
ときに1本のことがある。
それじゃ一人静じゃん。
山野の林下こそよく似合う静かな風情で、一人静のような芝居がかった独特な味わいは二人静にはない。一人静がなかったら、二人静という名前でなかったら、花の時期が一人静のあとじゃなかったら、といろいろ思うところはあるけれど、一人静があると欲しくなる二人静。私も類にもれず、一人静を知人にいただいてから、二人静は園芸店で見つけて購入した。そして、恥をしのんで書けば、確か翌年、あまり手間をかけていない自宅の庭に二人静が既にあることに気がついた。
お金をだして買うような野草だろうか。
と思いながら書いている。
(2007.05.14記:元祖好日の庭にて)
hutarisizuka

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