小林賢二のしごと

住宅の庭

祭りのあとの静けさ
2024年10月05日


飯塚豊さん(i+i設計事務所)設計の高坂の家
   
やや遠征の現場、造園工事2日しか見込まなかったことを大いに反省しながら、職人の皆さんと白熱した小雨の2日も、片付け終われば祭りのあとの静けさが。




祭りのあとの寂しさは、続いての飯塚さんの現場でまぎらわす。
来週は直近の立川へ。

街並みの美学
2024年09月14日


関本竜太さん(リオタデザイン)との協働も20件を超えてきましたが、関本さんの建築計画に合わせて植栽してきた草木の半分ぐらいは、街並みに向けて植栽しているようです。

昨日造園した三鷹の家でも、小さな前庭は街路から見る庭のようで、住まいの一部でありながら街路の一部のように仕上がりました。


塀で街路と区切られる家と違って、街路がより生活の一部になり、そこに愛着を感じる人が増えて、そうして街並みが美しくなっていく。
   
最近、たまたま建築家芦原義信さん著の「街並みの美学」他数冊を読み返していたところでした。
半世紀近く前の日本の街並みに対する問題提起でしょうか。イタリアのドライな広場への偏愛も感じる本ですが、万年塀やブロック塀で家も庭も囲われた単調で無表情な住宅街への考察があります。
半世紀ほど経って、変わっている街並みもあるかもしれませんし、遅々とした変化で未だに退屈な街並みが多いのかもしれません。
ただ、小さな作業の積み重ねでも、街並みを美しくするための仕事に関われていることが嬉しくもあり、誇らしくもあると、読了直後の造園完了後に感じています。
まだまだこれからどんどん豊かな街並みが増えていくだろう可能性は感じています。

軽井沢*Oさんの家
2024年07月20日


軽井沢の別荘、
夏の工事自粛期間を前に、ひとまず最初の夏の風景をつくってきました。
   
見渡せば、空高く聳える林の自然の美しさに圧倒されますが、
見下ろせば、計画から工事に至る造園の力も感じられます。


長野県産の相木石と、御影石の古材を混ぜた36段の石のステップ
急斜面でも歩きやすいように、蹴上15cm、踏面も平均50cm前後になるように経路を計画して、移り変わる風景を楽しめるような草木と足元のデザインを考えながら、職人さんたちと一緒に現場でのアドリブに集中しました。


建築まわりの土留めを兼ねた石積みは地元産の浅間石
今回は、いつもの東京の職人さんたちと、地元(東御市)の職人さんたちにも協力を仰いでの造園工事でした。
浅間石は概ねのイメージを地元の職人さんたちに説明してお任せして、私は石のステップに集中できたのが短期決戦でまとめることが出来た大きな要因です。
また頼もしい仲間が増えました。


あとは、軽井沢の野草と苔の自然発生にお願いです。
   
建築の周囲は、借景というより素晴らしい景色そのものがある環境の中、私は何をしたのか、、というような場面もあちこちですが、
一本でも、造園。


*建築設計:遊空間設計室(高野保光)

PAGE TOP