小林賢二のしごと

兼六園
2024年11月15日


兼六園を訪ねたのは、大学4年の建築実習で金沢に来て以来たしか2度目です。
雪吊りと灯籠以外にさしたる記憶がないのは、庭や植物にあまり興味のなかった建築学生だったから。ということで間違いありません。
   
金沢駅からのバスを降りて、桜ヶ岡口というところから何の下調べもなく歩き始めると、逆光に輝く老木を包み込みながら広がる苔庭の美しさに目を奪われます。


しかしてそれは、大変な労力によって保たれている様子をすぐに見せられて、、
癒されるような庭の姿とは違うのですが、多くの人に非日常を感じさせる「特別名勝」の日本庭園の姿ではありました。


園内中央に位置する大きな霞が池には程よいスケール感の見所も散りばめられて、たしかに回遊しながら移り変わる景色を楽しめる広大な庭がつくられています。




東にある山崎山と辰巳用水の辺りは紅葉が美しそうな一帯。
ここから流れ出る水が曲水となって庭をめぐりながら霞が池に注がれる、ということのようです。

足元の石を追っかけて歩くのが私の癖です。
石の趣向は2年前に歩いた岡山後楽園の方が優っていたような気がしますが、いくつかの惹かれた景色をメモがわりに撮ってきました。




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