小林賢二のしごと

稲城の家・秋
2024年11月22日


昨年の春に造園した稲城市*Nさんの家
2度の猛暑に耐えきれず枯れ木が発生したのと、手付かずだったエリアのご相談もいただいて秋の様子拝見してきました。
   
トラブル対処の訪問でしたが、いい庭だなあと想わせてくれる秋の彩りで迎えてくれました。
各所の風情も増して、造園直後とは一味違う、しっくりとして、しっとりとした庭の様子にホッとします。

この庭では、マルバノキの紅葉とダンコウバイの黄葉とアオダモが落葉済みで、
ドウダンツツジやブルーベリーが紅葉の盛りで、ハウチワカエデやミツバツツジも色づき、何より奥に入れたアブラチャンの鮮やかな黄色が庭を引き立てていました。
色々なところに色々な木を植えると色々楽しめる、それは間違いありません。


アブラチャンの近く、庵治石の水鉢の周りではキチジョウソウが広がって花を咲かせはじめて、マルバシャリンバイもいい感じで常緑の潤いを添えています。

日陰のアプローチでは、隣地の遮蔽目的で入れた常緑の中でシロモジが黄葉中。
足元のギボウシなども、日陰でこれから色づくところです。

ゲート前の小さなスペースに入れたソヨゴは、静かに収まりつつ少しだけ枝葉を増やして、
枝が暴れやすい性質を生かして不規則なスペースに上手いこと育ってくれないかな〜〜と入れたトサミズキは、上手いこと空間を使って育ってくれています。

トラブルの一つが、ハウチワカエデが鉄砲虫の被害もあって3本立のうち2本の株を枯らしてしまいました。
残念ですが、生き残った傾きのある枝葉を生かして、枯れた株の代わりにヒョロっと上に伸びる新顔との組み合わせで風景の再生を図るお打合せをして、早速材料探しに動きます。

 
*建築設計:加藤建築設計事務所

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