小林賢二のしごと

喜多見の家・2年目の秋
2024年11月29日


昨年の春に造園した相羽建設設計の喜多見の家、2度目の秋の様子です。
   
先ずは、絶妙に素朴につくった入口がこの家の特筆のひとつ。
世田谷ののどかな風致地区にさりげなく挿入させた導入部です。
アプローチにトンネルのように枝葉を伸ばせばと、造園時に移植しておいたクワがその通りに育って、植栽したアブラチャンと共に出迎えてくれました。
   
デザインしたのか、どうなのか、、という主張のなさそうな表現にとどめたところが絶妙。という自己評価です。

中に入ると、建物の周りをゆったり回遊できる楽しみの尽きない庭が広がります。
ご夫婦が植物を増やすことを前提に空けておいた畑地や空き地に知らない植物が増えていて、早くも自分がつくった庭じゃないようで好感です。
   
ドウダンツツジの紅葉を焦点に、後に加えられたタラノキとホップのグリーンカーテンで思ってもいなかった景色が生まれていました。
ホップは以前の庭から移植したそうで、今年の陽気でいまだに夏のように青々としているようです。


敷石を隠すように育っている匍匐性のタイムやローズマリーも、旺盛すぎるかなという印象ですが、歩くと香って心地良いと仰ってくれて何よりでした。

畑の次の準備も楽しそうです。

今日はトラブル対処の訪問でしたが、なぜかあたたかい気持ちになって帰れるのです。
ありがとうございます。

↓昨年の4月の様子

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