昨日一昨日は広島でした。
広島駅北口に誕生した広島高精度放射線治療センター。エントランス前の、まちにつながる広場のデザインをお手伝いさせていただきました。
ヒポクラテスが、プラタナスの下で医者の仕事をし医学を教えたと言い伝えられているような…1本の大樹の下で人々が寄り添い、心を支え合うようなイメージで描いた広場です。
敷地の南東で真っ先に朝陽を浴びるプラタナスと、その球形の果実をモチーフにした○のシンプルなパターンの中から一つの球体が浮き上がり、そこに集う4つのピース(petal)は、4基幹病院の連携体制、ひいては人と人との連携を象徴しています。
昨日の快晴で照らし出された現場では、清々しい空気と明るく朗らかな空間が生み出されたように感じました。
プラタナスが芽吹く春、そして木の生長と共に育まれていく広場の先々が楽しみです。
今日は、神奈川県海老名駅前に建築中の集合住宅中庭へ。
庭のシンボルとなるアートワークの設置工事でした。
https://kobayashi-atelier.com/news/1623
吊り込むための大型レッカー車の入場が必要なので、中庭の床や施設の仕上りが進む前に大物の設置を済ませます。
これから建築も仕上がってきて、足場もとれて、庭に植栽が入れば、この空間に届く光も増えて、キレイな風景が現れることでしょう。
先ずは石のアート。緑系の石とサクラ系の石とシックな装いがいい感じで、無事に据わって一安心です。
今週前半は栃木。主目的地は佐野でしたが、一昨年に納めた小山駅近のアートワーク、春の様子を視察してきました。
思川のほとりにある修道院の庭先で突然変異で生まれた、小ぶりの淡い紅色の可憐な花を半八重に咲かせる「思川桜」。市内中心部を流れる思川の堤防上をはじめ各所に、「桜の里親制度」によって植樹され、その数は1700本余りとなっているそうです。
小山駅西口、「町なか居住」のリーディング事業として開発されたエリアに、この「思川桜」から発想を得たいくつかのアートピースを街路や広場に配置しています。
保育園や子育て支援センター、まちなか交流センターもあり、
子供たちの目線を想像しながら風景を構想しています。
▲舞い散る花びらをモチーフにした石のスツール「dokidoki」
▲そよぐ葉をモチーフにした石と木のベンチ「soyosoyo」
佐野の話しはまた後日。
▼佐野城入口の桜、ソメイヨシノだと思いますが、何本か寄せた株立ちの姿が印象的です。
▼昨夕、佐野駅からの帰りに見事な虹に遭遇しました。